• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ハットトリックの孫ミラグローサスレーニャがGⅠエンリケ・アセバルで大番狂わせ


ミラグローサスレーニャ(Milagrosa Sureña)
写真:Hipódromo San Isidro(@HipodromoSI) https://twitter.com/HipodromoSI/status/1589032171175837696


 11月5日、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場でGⅠエンリケ・アセバル(芝2000m - 3歳牝馬)が行なわれた。


 1000ギニーにあたるGⅠポージャ・デ・ポトランカスを勝った⑬ウナアラバレーラ(Una Arrabalera)と、オークスにあたるGⅠセレクシオンを勝った⑫ノスディヒモストド(Nos Dijimos Todo)の対決に注目が集まった。しかし、ウナアラバレーラが前日に熱発を起こして出走を取り消した。それでも14頭立てと賑わいのあるレースとなった。2戦2勝のGⅡ馬①フーリームーン(Fullymoon)、オークス2着の⑦オビアスター(Obia Star)なども期待された。


 ⑨スーパーシャイン(Super Shine)がレースを引っ張った。2番手には⑤ミラグローサスレーニャ(Milagrosa Sureña)がつけ、3番手に③レイナカサーダ(Reina Casada)が続いた。ノスディヒモストドは後方からの競馬となった。直線に入っても前の2頭の勢いは衰えず、それどころか後続との差を広げていった。イバン・モナステローロ騎乗のミラグローサスレーニャが残り200m地点でスーパーシャインを交わして勝利した。14頭立ての11番人気という伏兵だった。良馬場の勝ちタイムは1分58秒91。ノスディヒモストドは必死に追い込んだが、2着のスーパーシャインから5馬身も離された3着に敗れた。


「前走で騎乗したチュピ(フアン・ノリエガ騎手)から電話があって、自分の替わりにこの馬に乗らないかと誘われた。もちろんOKした。その後に馬主の了承を得て、今回騎乗することになった。チームと相談し、スタートしてから早い馬なので前に行こうという作戦になった。他に行く馬がいたので2番手からの競馬になったが、残り800mからの反応が良かった。近くに他の馬の音が聞こえなかったので安心した」と、鞍上のイバン・モナステローロ騎手は振り返った。



 ミラグローサスレーニャは父トライトゥワイス、母ミリスレーニャ、その父マニピュレーターという血統の3歳牝馬。2019年9月5日にアルゼンチンのエドゥアルド・フロンティーノ氏が生産した。


 父のトライトゥワイスはハットトリックを父に持つため、ミラグローサスレーニャはサンデーサイレンス系の馬ということになる。トライトゥワイスは2018年にアルゼンチンのコスタ・デル・リオ牧場で種牡馬となったが、9頭と種付けして産駒はミラグローサスレーニャ1頭しか産まれなかった。2018年の終わりにパラグアイに輸出され、パラグアイ・スタッドブックには2020年産馬が5頭、2021年産馬が4頭登録されている。

 

 ミラグローサスレーニャは2021年11月22日にデビューした。しかし、初勝利をあげるまでに7戦を要した。その後はラ・プラタ競馬場を中心に出走し、7月16日のGⅡミゲル・ルイス・モラーレスで重賞初勝利をあげた。前々走のGⅡは2着入線もレース後にフロセミドが検出されて失格。前走のGⅠセレクシオン4着から今回のレースに臨んだ。通算成績は14戦3勝(重賞2勝)。


 なお、アグネスゴールド産駒の②マッドワールド(Mad World)は直線で隣の馬に接触してバランスを崩し、騎手が落馬して競走中止となった。




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