• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アルゼンチンの超良血GⅠ馬ブルーストライプをグランド牧場が400万ドルで落札


写真:Info Turf / Adrián Domínguez https://www.infoturf.com.ar/entrada/blue-stripe-saco-chapa-de-guapa-y-pasajes-a-la-breeders?-cup-50055


 11月6日のフェイジグティプトン・ノヴェンバー・セールに上場されたアルゼンチンのブルーストライプ(Blue Stripe)が、ナーヴィック・インターナショナルによって400万ドルで落札された。ナーヴィック・インターナショナルは日本のグランド牧場の代理である。


 カタログでは "Racing/broodmare prospect" となっているため、現役を続行する道も引退して繁殖牝馬となる道も考えられる。しかし、関係者のコメントを聞くかぎり、このまま引退して繁殖牝馬となる可能性が高いだろう。


 ブルーストライプの馬主であるポソ・デ・ルナを運営するメキシコ人のホセ・セディージョ氏は「いつも一流の馬を所有したいと願っていた。ブルーストライプのような優れた牝馬を所有することができてとても感動している。しかし、マーケットについても考えなければならない。望んでいた値段がつけられた。日本に行くのは良いことだと思う。大きな幸福と成功を願っている。再びこのような機会が訪れるかは分からないが、そうなることを望んでいる」と、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場のインタビューに答えた。


 同じくインタビューに答えたポソ・デ・ルナのレーシングマネージャーを務めるフェルナンド・ファンティーニ氏は次のように述べた。「来年のサンタアニタ開催のBCに出走する可能性もあるが、おそらく日本に渡って繁殖牝馬となるだろう。グランド・スタッドで一流の種牡馬と種付けされることを期待している。我々にとって良いことづくしで非常に収益性の高い1週間となった」。このときファンティーニ氏は "seguramente" という単語を用いた。"seguramente" は英語の "probably" を意味するため、80%~90%の確信度であることが分かる。


 購入者であるナーヴィック・インターナショナルも "Blood Horse" の取材に対して "there is a "good chance" she will be bred." と答えた。以上のことから、ブルーストライプが日本へ送られるのは確定的と読める(すぐに来日するのか、アメリカで種付けしてから来日するのかはまた別問題)。



 ブルーストライプは父イークワルストライプス、母ブルースフォーセール、その父ノットフォーセールという血統の5歳牝馬。2017年10月27日にアルゼンチンのラ・マニーハ牧場で産まれた。半姉は2019年のBCディスタフを優勝し、その後のセールで500万ドルの値がつけられたブループライズ(Blue Prize)。母のブルースフォーセールは重賞を3勝した。


 新型コロナウイルスによる競馬開催中断もあり、デビューしたのは2020年10月19日と3歳になってからだった。デビューを白星で飾ると、1戦1勝馬ながらGⅠエンリケ・アセバル(芝2000m - 3歳牝馬)に出走して3着、続くGⅠコパ・デ・プラタ(芝2000m - 3歳以上牝馬)でも古馬を相手にしながら3着と好走した。


 2021年は2月のリステッド競走から始動。これを3/4馬身差で勝利すると、次走のGⅡアルトゥーロ・R・イ・アルトゥーロ・ブルリッチ(ダ2000m - 3歳以上牝馬)では8馬身差の圧勝で重賞初制覇をおさめた。5月1日のGⅠクリアドーレス(ダ2000m - 3歳以上牝馬)ではソヴィエトキャッチ(Soviet Catch)の猛追にアタマ差まで追い詰められたが勝利し、GⅠ初制覇を飾った。


 クリアドーレスの勝利によりブルーストライプはBCディスタフへの優先出走権を獲得した。ニコラス・フェッロ調教師を含む陣営は即座に出走と渡米を決め、アメリカで開業しているチリ人のマルセロ・ポランコ調教師の下に移籍した。ぶっつけ本番で挑んだBCディスタフは、ランフランコ・デットーリ騎手を起用したもののマルシュロレーヌの激走の前に7着に敗れた。


 今年は4月30日にGⅡサンタ・マルガリータSを勝利。6月のGⅡサンタ・マリアSではプライヴェートミッションの2着に敗れたものの、8月のGⅠクレメント・L・ハーシュSでシーデアーズザデヴィルらを破って優勝し、2年連続となるBCディスタフの優先出走権を獲得した。昨年のリベンジを狙った本番では、最後の最後でマラサートにハナ差敗れた。


■ GⅡアルトゥーロ・R・イ・アルトゥーロ・ブルリッチ


■ GⅠクリアドーレス


■ GⅡサンタ・マルガリータS


■ GⅠクレメント・L・ハーシュS


■ BCディスタフ(2022年)



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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