• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ミリニャーケ、強し!4連勝でGⅠダルド・ロチャを優勝


ミリニャーケ(Miriñaque)
写真:Hipódromo La Plata(@Hipodromo_LP) https://twitter.com/Hipodromo_LP/status/1594122964131512320


 11月19日、アルゼンチンのラ・プラタ競馬場で第102回GⅠダルド・ロチャ(ダ2400m - 3歳以上)が行なわれた。ダルド・ロチャはブエノスアイレス州の州都ラ・プラタ市の建設者の名前であり、ラ・プラタ競馬場で最大の競走となっている。


 8頭立てと少ないが、実力のある馬が顔をそろえた。2020年の年度代表馬⑦ミリニャーケ(Miriñaque)に注目が集まった。中東遠征から帰国して以降はGⅠヘネラル・サン・マルティンを含む重賞3連勝中。昨年このレース2着の雪辱を遂げたい。


 ミリニャーケが3連勝したレースでいずれも2着に敗れた④スペシャルドバイ(Supecial Dubai)が対抗と目された。2020年のこのレース2着馬で、こちらもリベンジを狙っている。前走のGⅡを9馬身差で圧勝して勢いがある。


 今年のGⅠデ・オノールを優勝した③ドリーマン(Dreaman)も有力馬だが、中間のアクシデントが気になるところ。僚馬が伝染性のウイルスを発症し、12日間の隔離を強いられていた。100%の出来とは言い切れない。


 ⑧ラガルトボーイ(Lagarto Boy)が大外枠から飛ばしてハナを切った。2番手には⑥ワイナリー(Winery)がつけ、3連勝中の⑤エルダルウィン(El Darwin)がラチ沿いの3番手を進んだ。スペシャルドバイとミリニャーケは中団から後方からにかけての位置取りとなった。


 向正面から4コーナーにかけてラガルトボーイがじわじわと後続とのリードを広げて粘りこみを図った。しかし、直線ではフランシスコ・ゴンサルヴェス騎乗のミリニャーケが前を並ぶ間もなく差し切り、2着に4馬身差をつける快勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは2分29秒28。2着にはラガルトボーイが粘り、スペシャルドバイはなんとか3着を確保した。


「ラガルトボーイのことをずっと見ていた。楽に逃げていたので、負かすべき相手はあの馬だと分かった。コーナーで少しごちゃついたが、直線では伸びてくれて良い勝ち方だった。前走から充分な休養を取ったおかげで馬は以前よりも格段に状態が上がっていた。健康で毛づやも良い。今日は期待していたとおりのパフォーマンスだった」と、鞍上のフランシスコ・ゴンサルヴェス騎手は振り返った。ゴンサルヴェス騎手は2014年、2020年に続いてこのレース3勝目である。



 ミリニャーケは父ハリケーンキャット、母ランゴストゥーラ、その父オーナーアンドグローリーという血統の6歳牡馬。2016年8月20日にアルゼンチンのラ・ポーム牧場で産まれた。管理するのは女性調教師のマリーア・ムニョス調教師である。


 2019年にGⅠポージャ・デ・ポトリージョスとGⅠナシオナルを優勝し、その年のアルゼンチン年度代表馬に選出された。その後はアメリカ遠征や中東遠征を行なったが、思ったような結果は出せなかった。今年の中東遠征から帰ってきてからは、GⅡチャカブーコ、GⅡコンパラシオン、GⅠヘネラル・サン・マルティン、そして今回のGⅠダルド・ロチャと4連勝。老いてますます盛んなりというところである。アルゼンチン国内での通算成績は16戦8勝(重賞7勝)で、2019年11月9日から10戦連続で連対を外していない


 次走に関して陣営からの名言はなかったが、12月17日のGⅠカルロス・ペジェグリーニを目指すことになるだろう。また、来年について馬主の1人であるラファエル・パスクアル氏は「来年の海外遠征については話し合っているところである。個人的な希望を言わせてもらうのなら、アルゼンチン国内に専念したい。10月には地元でGⅠラティーノアメリカーノ(南米選手権)があるし、多くのビッグレースもある」と述べた。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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