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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

2022年のアルゼンチン・リーディングが決定

 12月30日のサン・イシドロ競馬場開催をもって、2022年におけるアルゼンチン競馬の全日程が終了した。


 騎手リーディングにはブラジル人のフランシスコ・ゴンサルヴェス騎手が輝いた。420勝と自身初の400勝超え。重賞はGⅠ8勝を含む28勝。獲得賞金は4億2902万7873ペソ。2位のウィリアム・ペレイラ騎手に勝ち星で120勝、獲得賞金で約1億ペソもの大差をつける文句なしの首位である。2016年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年と6度目のリーディング獲得となった。


 なお、年間400勝を超えるのは、2012年に同じくブラジル人のジョルジ・ヒカルド騎手が451勝をあげて以来10年ぶりのことである。ゴンサルヴェス騎手には、2008年にヒカルド騎手が達成したアルゼンチン記録の467勝を更新することが期待される。



 種牡馬リーディングにはスキャットダディ種牡馬のイルカンピオーネ(Il Campione)が輝いた。103勝という勝ち星は全体の4位だが、GⅠ3勝を含む重賞9勝と大舞台での勝負強さが光り、獲得賞金1億7279万965ペソで初のリーディングを獲得した。


 2位のフォーティファイ(Fortify)は114勝で1億6615万2237ペソ。わずか600万ペソだけおよばなかった。3位のアンヒオーロ(Angiolo)は1億3231万2535ペソと獲得賞金では3位だが、143勝をあげて勝利数で全体のトップとなった。


 今年はアルゼンチン競馬の血統の変わり目となりそうである。


 イルカンピオーネは2017年よりエル・パライソ牧場で種牡馬入りした。2018年産、2019年産、2020年産の3世代しかいないにもかかわらず、アルゼンチン生産界の頂点に君臨した。11歳と若く、種付け数は年間平均150頭に迫る。このまま健康であれば、アルゼンチンの血統勢力図を塗り替える存在であるのは間違いない。


 2位のフォーティファイが6世代、3位のアンヒオーロが7世代と、トップ3は比較的新しい種牡馬が占めた。また、6位のスーパーセイヴァー(Super Saver)は2世代、7位のシティースケープ(City Scape)は6世代、8位のルブルースは4世代と、近年導入した種牡馬の活躍が目立った。


 一方、2021年に獲得賞金額で首位だったローマンルーラー(Roman Ruler)は25位、2位だったイークワルストライプス(Equal Stripes)は12位、5位だったオーペン(Orpen)は17位と低迷した。上位10頭の平均世代数は、2021年が8.0、2022年が6.8となり、アルゼンチンでは種牡馬の世代交代が進んだことが分かる。


 オーペンはブルードメアサイアー・ランキングでは2位のサザンヘイローに8000万ペソもの差をつけて首位を獲得した。イークワルストライプスも8位にランクインしている。長らくアルゼンチン競馬を支えたこれらの種牡馬は、父としての役目から母父としての役目に移ろうとしている。


■ 2021年の種牡馬リーディング


■ 2022年の種牡馬リーディング



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

【Instagram】 @kinoshita_koya1024

【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

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