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カルロス・ペジェグリーニ開催日のGⅠで3頭のドーピング違反が発覚

 またもやアルゼンチンのGⅠがドーピング祭りとなってしまった。


 アルゼンチンのGⅠ競走に出走した馬の検体は、国際競馬統括機関連盟(IFHA)の認定ラボであるフランスの "Laboratoire des Courses Hippiques" に送られて検査される。アルゼンチンの競馬メディア『トゥルフ・ディアリオ(Turf Diario)』によると、12月17日にサン・イシドロ競馬場で行なわれた南米最大のGⅠ競走カルロス・ペジェグリーニを含む4つのGⅠの検査結果が届き、3頭もの馬から禁止薬物の陽性反応が出た。


 GⅠコパ・デ・プラタで2着入線のミラグローサスレーニャ(Milagrosa Sureña)、GⅠフェリクス・デ・アルサガ・ウンスエーで3着入線のルモール(Le Mall)、GⅠホアキン・S・デ・アンチョレーナで4着入線のロイヤルリモウト(Royal Rimout)である。3頭はドーピング違反により失格となる。


 それぞれの馬を管理するアルナルド・オマール・ビヒル調教師、ウーゴ・ミゲル・ペレス調教師、フェルナンド・パネット調教師は一時的に出走資格停止となった。



 悪質なのはミラグローサスレーニャとルモールの件である。


 ミラグローサスレーニャは2着に入線した2022年8月11日のGⅡポージャ・デ・ポトランカスでも、レース後にフロセミドが検出されて失格となっている。アルナルド・ビヒル調教師はそのときも資格停止処分を受けたが、処分明けでまたしてもドーピング違反を犯した。


 ルモールは2022年11月12日にパレルモ競馬場で行なわれたGⅠマイプーの検体から、トリキニーネ、ジイソプロピルアミン、クレンブテロールという多量の薬物が検出された。当然、レースは失格となっただけでなく、あまりにも悪質であるため、フェルナンド・パネット調教師には20ヶ月もの資格停止処分が科された。


 しかし、フランスに検体を送って検査してもらうため、結果が出るまでに時間を要する。GⅠマイプーの検査結果が出たのが今年1月に入ってからであるため、12月17日のGⅠフェリクス・デ・アルサガ・ウンスエーには出走することができてしまった。GⅠマイプーから2戦続けてのドーピング違反である。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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