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南米最高レーティングを誇るマリブースプリングが怪我のため電撃引退

 南米最高レーティングを持っているアルゼンチンのマリブースプリング(Malibú Spring)が現役を引退する。アルゼンチンの競馬メディア『インフォ・トゥルフ(Info Turf)』が報じた。


 マリブースプリングは、1月29日にパレルモ競馬場で行なわれたリステッド競走アラス・アルヘンティーノス(ダ2000m - 3歳以上)で2023年の始動戦を迎え、これを3馬身差で快勝した。しかし、レース後に前脚の怪我を再発させたため、獣医師との協議の結果、電撃引退が決まった。


「レースを走るたびに状態が悪くなっていった。時限爆弾のようなものであり、これ以上は馬が耐えられないだろう。事故が起こってほしくない。種子骨の骨折から奇跡的に回復した馬で、再び彼に何かが起これば我々にとって非常に気分が悪くなるだろう。数えきれないくらいの喜びをもたらしてくれた。種牡馬としての将来がある。今後は厩舎に置いて休ませ、今シーズンの種付けに向けていくつかの牧場と種牡馬入りの交渉をしている」と、馬主のトマス・ウィルソン氏は述べた。



 マリブースプリングは父グリーンスプリング、母マツムラ、その父エディターズノートという血統の5歳牡馬。2017年8月31日にアルゼンチンのビケーダ牧場で産まれた。全姉のミスティースプリング(Misty Spring)は重賞5勝をあげた。


 健康状態に悩まされ続けた現役生活だった。2020年9月15日のデビュー戦を白星で飾ったものの、13着と大敗した2戦目のレース後に骨折が判明。半年以上もの休養を強いられた。このときの馬主はリンコン・デ・ピネーダだったが、将来を見込めないため同馬をトレードに出した。


 エル・イルランデスが新たな所有者となって2022年4月13日に復帰。4馬身差で快勝をおさめると、ここからマリブースプリングの快進撃が始まった。追加登録料150万ペソを払って出走したGⅠエストレージャス・マイルを含め、無傷の5連勝で重賞を3勝した。だが、9月のGⅢ競走の前に疝痛を発症。幸いにも軽症で済んだが、再調整に時間を要した。


 11月12日のGⅠパレルモでは、100%の状態ではないと陣営が認めたものの、2着に7馬身もの差をつける圧勝劇を披露した。12月のGⅡクラウスーラでは初めて2000mに挑み、これも7馬身差で快勝。疝痛に苦しめられはしたものの、2022年を7戦7勝と無敗で終え、国際競馬統括機関連盟(IFHA)から南米産馬では最高となるレーティング118を与えられた。


 今後は種牡馬になる予定である。繋養先は決まっていない。2020年7月に亡くなった父グリーンスプリングの後継としての活躍が期待される。


■ GⅠエストレージャス・マイル


■ GⅠパレルモ



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com


 

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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