top of page

フェルナンド・パネット調教師がドーピング違反で10年8ヶ月の資格停止

 12月17日にサン・イシドロ競馬場で開かれたGⅠデーにおいて発覚した3件のドーピング違反に関する処分が確定した。


 GⅠコパ・デ・プラタで2着だったミラグローサスレーニャ(Milagrosa Sureña)は、正式にレースを失格となり、2023年1月26日から2023年3月12日まで45日間の出走停止となった。同馬を管理するアルナルド・ビヒル調教師には、2023年1月26日から2023年11月25日まで10ヶ月の資格停止処分が言い渡された。


 GⅠホアキン・S・デ・アンチョレーナで4着だったロイヤルリモウト(Royal Rimout)についても、レースの失格と、2023年1月26日から2023年2月25日まで1ヶ月の出走停止が決まった。同馬を管理するウーゴ・ペレス調教師は、ビヒル調教師と同じく2023年1月26日から2023年11月25日まで10ヶ月の資格停止。



 もっとも重い処分が下されたのはGⅠフェリクス・デ・アルサガ・ウンスエーで3着だったルモール(Le Mall)である。


 ルモールは2022年11月12日に行なわれたGⅠマイプー(ダ直1000m - 3歳以上)でもトリキニーネ、ジイソプロピルアミン、クレンブテロールという3種の禁止薬物によるドーピング違反を犯した。この件で、ルモールは2022年12月26日から2024年8月25日まで20ヶ月の出走停止。フェルナンド・パネット調教師にも2022年12月26日から2024年8月25日まで20ヶ月の調教師資格停止処分が科された。


 2戦続けてのドーピング違反という悪質性により、さらに強力な制裁が上乗せされることになった。ルモールは2024年8月26日から2025年7月10日まで、10ヶ月と15日の出走停止を追加で言い渡された。フェルナンド・パネット調教師は2024年8月26日から2035年4月25日まで、10年8ヶ月の資格停止が追加で決まった。


 かわいそうなのはルモール自身である。現在4歳であるルモールは、7歳になるまでレースを走ることができなくなった。つまり、強制的に現役引退が決まってしまった。



内容が面白かった・役に立ったという方は、ハートボタンのクリックや、SNSのフォロー、サポートなどをよろしくお願いします。活動のモチベーションにつながります。


----------

木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

【Instagram】 @kinoshita_koya1024

【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

  • X
  • Instagram
  • スレッド
  • note
  • Amazon
  • Ko-fi

CATEGORY

bottom of page