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パレルモ競馬場がGⅠ競走の検体をサン・イシドロ競馬場のラボに送ることを決定

 3月2日、アルゼンチンのパレルモ競馬場がドーピング検査に関する変更を発表した。


 2022年まで南米競馬機構(OSAF)の加盟国は、ブラックタイプ競走(GⅠ、GⅡ、GⅢ、リステッド)における検体を外国の認定機関に送って検査してもらっていた。たとえば、アルゼンチンはフランスの、チリはオーストラリアの研究所にドーピング調査を委託していた。



 しかし、検体を送ってから検査結果が出るまでに1,2ヶ月の時間を要することや、委託費用などが課題として挙げられていた。そのため OSAF は国際競馬統括機関連盟(IFHA)に働きかけ、すべての加盟国におけるブラックタイプ競走の検体調査を、2023年からアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場に併設された研究所で実施できるようにした。


 これを受けてパレルモ競馬場は、2023年1月からGⅡ・GⅢおよびリステッド競走の検体をサン・イシドロ競馬場のラボに送り、GⅠ競走の検体のみ引き続きフランスの認定ラボに送るようにした。しかし今回の発表では、4月1日からGⅠ競走の検体もサン・イシドロ競馬場に送ることが決まった。


 毎年のように多発するドーピング問題に頭を悩ませていたアルゼンチン競馬だが、全レースの検査を国内で完結できるようになり、状況の改善に大きく前進したと言っていいだろう。迅速な着順確定、迅速な賞金の支払い、違反者への迅速な処罰が期待される。


■ パレルモ競馬場からの発表



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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