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マイルGⅠ2勝のドンエンペーニョがドン・フロレンティーノ牧場で種牡馬入り

 アルゼンチンのマイルGⅠを2勝したドンエンペーニョ(Don Empeño)が、今年からコルドバ州にあるドン・フロレンティーノ牧場で種牡馬入りすることが決まった。アルゼンチンの競馬メディア『トゥルフ・ディアリオ(Turf Diario)』が報じ、ドン・フロレンティーノ牧場も Instagram で発表した。サン・ベニート牧場、ラ・チキータ牧場、ラ・バルキリア牧場も種付けの権利を持つ。


 現在、ドン・フロレンティーノ牧場には短距離GⅠ2勝のケビダブエナ(Qué Vida Buena)、2015年の最優秀2歳牡馬トゥアレグ(Touareg)、2歳GⅠの勝ち馬ペロカジェヘーロ(Perro Callejero)が種牡馬として供用されている。このラインナップにドンエンペーニョが加わる。



 ドン・フロレンティーノ牧場を運営するルーカス・グリマルディ氏は次のように述べた。


「ラファエル・デラカーサ氏(※生産者&馬主)が交渉をまとめてくれたので、取り決めるべきことは5分で済んだ。できるかぎり優秀な牝馬と種付けさせたいと考えている。ケビダブエナ産駒の牝馬が候補に挙がっている。また、他の牧場からもサポートを受けられるだろう」


 ドンエンペーニョを生産・所有したサン・ベニート牧場のアンドレス・バソンブリーオ氏は、「ドンエンペーニョの種牡馬入りは大きな興奮であり、挑戦であり、素晴らしいプロジェクトである。ラファエル・デラカーサ氏はドンエンペーニョがドン・フロレンティーノ牧場へ行くのに多大なる貢献をしてくれた。我々も牧場の牝馬を彼と種付けさせるつもりである。素晴らしい馬なので、種牡馬として可能性を与えてあげたい」とコメントした。



 ドンエンペーニョは父イクスチェンジレート、母ドニャレイ、その父オーペンという血統の6歳牡馬。2016年9月21日にアルゼンチンのサン・ベニート牧場で産まれた。母のドニャレイは短距離GⅠを2勝し、2011年の最優秀スプリンターに選出された名牝である。


 2019年9月7日のデビュー戦を白星で飾り、2戦目も5馬身差の快勝をおさめた。なかなか重賞を勝つことはできなかったが、2021年6月17日のGⅡ25・デ・マヨ・デ・1810で重賞初勝利をあげた。


 これで勢いに乗り、GⅢヘネラル・ホセ・デ・サン・マルティン、GⅢイポドロモ・デ・ラ・プラタと重賞を3連勝。2021年11月19日のGⅠホアキン・V・ゴンサーレスも制し、重賞4連勝でGⅠ初制覇をおさめた。


 昨年もGⅠホアキン・V・ゴンサーレスを優勝して連覇を達成。12月のGⅠホアキン・S・デ・アンチョレーナの出走を目指していたが、コンディション不良のため回避した。以降はレースに復帰せず、そのまま現役引退が決まった。通算成績は21戦11勝(重賞7勝)。


☞☞☞ ドンエンペーニョがGⅠホアキン・V・ゴンサーレスを8馬身差で圧勝


■ 2021年GⅠホアキン・V・ゴンサーレス


■ 2022年GⅠホアキン・V・ゴンサーレス



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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