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キングマンの半兄リモートが今年からロス・トゥルフィスタス牧場に移動


リモート(Remote)
写真:Haras Firmamento https://firmamento.com.ar/padrillos/remote/

 アルゼンチンで種牡馬をしているキングマンの半兄リモート(Remote)が、新たな生産者連合に購入された。2022年まで繋養されていたフィルマメント牧場から、ブエノスアイレス州北部のサン・アントニオ・デ・アレーコにあるロス・トゥルフィスタス牧場に移動する。アルゼンチンの競馬メディア『トゥルフ・ディアリオ(Turf Diario)』が報じた。


 リモートは2015年にアルゼンチンで種牡馬入りし、2019年までバカシオン牧場で供用されていた。2020年からはフィルマメント牧場に移った。当時、フィルマメント牧場はダンシリ産駒のゾファニー(Zoffany)をシャトルすることをクールモアと間で取り決めていた。だが、Covid-19によって移動の目途を立てられないことから破談となり、同じダンシリ産駒のリモートをバカシオン牧場から導入した。



 新たにリモートを購入したのは、ロス・トゥルフィスタス牧場、コマラル牧場、ドン・ジャージョ牧場、チェナウト牧場、ニマノール牧場である。これらの牧場がリモートの種付け権を持つが、元の所有者であるバカシオン牧場とフィルマメント牧場も権利を保持する。


「とてもワクワクしている。リモートは最良の種付け機会を与えられているわけではないにもかかわらず、すでに多くの活躍馬を輩出している。これは我々にとって大きな決断であり、多くの生産者仲間が我々に続いてくれたのを幸せに思う」と、リモートの購入に携わったサンティアゴ・ビアーレ氏は述べた。


 日本時間2023年8月2日時点で、リモート産駒は188頭がデビューし、そのうち123頭が勝ち上がった。通算成績は1882戦307勝で、GⅠは2勝している。2021年のGⅠサン・イシドロを勝ったホーリーリモウト(Holi Rimout)、2021年のGⅠダルド・ロチャを勝ったスランスラン(Zurán Zurán)が代表産駒である。



Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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