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短距離王ラブラードがGⅢパラグアイを連覇も物議を醸す結果に


ラブラード(Labrado)
写真:Revista Palermo

 8月21日にアルゼンチンのパレルモ競馬場で行なわれたGⅢパラグアイ(ダ直1000m - 3歳以上)は、ウィルソン・モレイラ騎乗の1番人気⑥ラブラード(Labrado)が勝利した。残り200mのところで先頭に立つと、大外から追いこんできた3歳馬⑦エルポルフェアード(El Porfeado)をアタマ差しのいだ。良馬場の勝ちタイムは54秒29。


 ルブルース産駒の4歳牡馬ラブラードは、2022年のアルゼンチン最優秀短距離馬である。3歳時までの成績は9戦7勝、2着2回、GⅠ3勝とほぼ完璧だった。古馬になっての初戦を見事にクリアし、GⅢパラグアイの連覇を達成した。


☞☞☞ ラブラードがGⅠエストレージャス・スプリントを勝利して短距離王の座を防衛


 しかし、このレースは物議を醸す結果となってしまった。ラブラードはスタート直後に大きく内に斜行し、3番・4番・5番の馬を妨害した。しかし、斜行による降着処分はなく、到達順位のとおり確定した。そのため、ファンやメディアの間では「降着にならなかったのはラブラードだからだ」と騒がれている。


 ラブラードはとにかくゲートを苦手としている。5戦5勝で迎えた昨年12月のGⅠフェリクス・デ・アルサガ・ウンスエー(芝直1000m - 3歳以上)では、圧倒的1番人気に支持されながらも、発走直前にゲートを突き破って放馬・競走除外という事故を起こしている。今回の斜行も、ゲート内で嫌がる素振りを見せた結果である。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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