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アルゼンチンのエクトル・リベーロ騎手が4年前の落馬事故の影響で死去

 10月14日、ベネズエラの女性騎手マリーア・ブルスアル騎手が、落馬事故によって死亡するという悲しい事故が起こったばかりである。だが、またしても南米大陸で落馬事故の影響による騎手の死亡が発生した。




 10月26日、アルゼンチンのエクトル・ルイス・リベーロ騎手が心停止を起こして亡くなった。28歳だった。


 リベーロ騎手、通称エティは、2014年3月9日にロサリオ競馬場で騎手としてデビューした。2015年にサン・イシドロ競馬場の競馬学校を卒業すると、6月19日に同競馬場で騎乗し、主要競馬場デビューを果たした。


 順調な騎手生活を送っていたが、2019年に悪夢が襲う。



 5月3日のパレルモ競馬場7Rでピベアシアティコ(Pibe Asiático)に騎乗したリベーロ騎手は、最後の直線で馬が躓いて落馬し、頭から地面に叩きつけられた。意識不明に陥り、病院に緊急搬送された。複数回の手術と3ヶ月の入院によって幸いにも命は助かったが、半身不随となってしまった。


 ここ数年、リベーロ騎手は競馬組合が運営する施設で暮らしていた。事故の後遺症から痙攣の症状に苦しんでいたようで、10月26日にオラシオ・フォカラッキオ医師が偶然部屋を除くと、心停止の状態で発見された。フォカラッキオ医師はすぐに救急車を呼んだが、病院で死亡が確認された。


 リベーロ騎手の通算成績は1200戦63勝。2018年にはハーバーガール(Harbour Girl)という牝馬に騎乗し、GⅢアルトゥーロ・Aブルリッチ(ダ1200m - 3歳以上牝馬)と、GⅢホアキン・V・マケーダ(ダ1400m - 3歳以上牝馬)を優勝した。



■ GⅢホアキン・V・マケーダ



Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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