
木下 昂也(Koya Kinoshita)
ハリケーンがGⅠバルバドス・ダービーを制し、史上8頭目の3冠馬となる

写真:Nation News / Kenmore Bynoe https://www.nationnews.com/2022/09/04/hurricane-makes-derby-strike/
9月3日、バルバドスのギャリソン・サバンナ競馬場で第83回GⅠバルバドス・ダービー(芝2000m - 3歳)が行なわれた。このレースはバルバドス3冠競走の最終戦となっている。
ソーシャルディスタンス(Social Distance)とキャップロカット(Cap Rocat)が取り消し、12頭で争われた。注目は1頭の馬に注がれた。アントニオ・ビショップ騎乗の⑪ハリケーン(Hurricane)が、2021年のピープルズチャンプ(People's Champ)に続くバルバドス3冠を懸けて出走した。もちろん、単勝オッズ 3/5 で1番人気である。
2番人気の⑩アフタヌーンディライト(Afternoon Delight)がハナを切り、⑭ヴァージニアパーク(Virginia Park)が2番手につけた。ハリケーンは外目の3,4番手のポジションを取った。
ハリケーンは残り250m地点で先頭に立つと、他馬をまったく寄せつけない横綱競馬で、バルバドス競馬史上8頭目となる3冠馬に輝いた。良馬場の勝ちタイムは2分11秒20。2 1/4馬身差の2着には中団の外にいた⑨アレス(Ares)が入り、さらに1 3/4馬身差の3着は②プシーキャット(Pussykat)だった。
ハリケーンは父ストームアロー、母エンジェリックピース、その父サディクイルという血統の3歳牡馬。2019年2月5日にバルバドスのゲイ・スミス氏が生産した。
2021年9月18日にデビュー戦を迎え、1 3/4馬身差で勝利した。2022年4月9日の条件では2着に敗れたもの、5月2日のGⅠバルバドス・ギニーズを勝利した。6月25日挟んだ条件戦を2 3/4馬身差で勝利すると、8月6日のGⅠミッドサマー・クレオール・クラシック、そして今回のバルバドス・ダービーを勝利し、バルバドス3冠を達成した。通算成績は6戦5勝。
バルバドスでは昨年もピープルズチャンプ(People's Champ)が3冠を達成しており、2年連続で3冠馬が誕生した。
【バルバドス3冠馬 ※赤字は牝馬】
1973年 ウォーターズミート(Watersmeet)
1980年 ジンジャーリリー(Ginger Lilly)
1989年 コーバード(Coo-Bird)
1996年 インキタトゥス(Incitatus)
2006年 ズーク(Zouk)
2009年 アーユートーキントゥーミー(Areutalkintome)
2021年 ピープルズチャンプ(People's Champ)
2022年 ハリケーン(Hurricane)
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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