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3冠馬ピープルズチャンプがGⅠタングルウッドSで意地を見せる

 3月4日、バルバドスのギャリソン・サヴァンナ競馬場で第20回GⅠタングルウッド・ステークス・アンド・トロフィー(芝2000m - 4歳以上内国)が行なわれた。


 今年は10頭で争われた。2021年の3冠馬②ピープルズチャンプ(People's Champ)と、2020年の2冠馬⑩ウォーイーグル(War Eagle)の対決に注目が集まった。この2頭は昨年11月のGⅠブリーダーズ・クラシックでも戦っており、そのときはウォーイーグルが勝利し、ピープルズチャンプは4着に敗れた。


 ④チューダーローズ(Tudor Rose)と⑤アレス(Ares)が並ぶようにして先頭を走った。2頭を見るようにしてウォーイーグルが続き、ピープルズチャンプは内の4,5番手を追走した。


 向こう正面でウォーイーグルが逃げた2頭を外から交わして早くも先頭に立った。③二―ロス(Neilos)もウォーイーグルと一緒に上がっていき、ピープルズチャンプもじわじわと進出を開始した。直線では二―ロスとピープルズチャンプの一騎打ちとなり、これをデラーノ・ロペス騎乗のピープルズチャンプが制した。良馬場の勝ちタイムは2分10秒40。


 1 1/4馬身差の2着に二―ロスが入り、3着は後方から追いこんだ⑦マイケル(Michal)だった。ウォーイーグルは仕掛けを急ぎすぎたか、早々に脱落して10頭立ての9着と大敗した。



 ピープルズチャンプは父ハッピーメモリーズ、母レディーコンスタンス、その父バンズマンという血統の5歳牡馬。2018年3月15日にバルバドスのチャールズ・ウィリアムズ氏が生産した。


 2021年にバルバドス・ギニーズ、ミッドサマー・クレオール・クラシック、バルバドス・ダービーを勝利し、バルバドス競馬史上7頭目の3冠馬に輝いた。


 しかし、近走は不調に苦しんでいた。2022年11月26日のGⅠブリーダーズ・クラシックでは、1番人気に支持されながらも4着に敗れた。12月26日のハンデ戦でも1番人気に推されたが5着だった。2023年は1月28日のハンデ戦から始動する予定も出走取り消し。今回のGⅠが今年の始動戦だったが、3冠馬が意地を見せて復活を果たした。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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