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第40回GⅠバルバドス・ゴールドCはアメリカからの移籍馬イッツアギャンブルが勝利

 3月4日、バルバドスのギャリソン・サヴァンナ競馬場で第40回GⅠバルバドス・ゴールドC(芝1800m - 3歳以上)が行なわれた。新型コロナウイルスの影響で2020年を最後に開催が中断されており、今年が3年ぶりの開催となる。


 内国産馬も出走できるが、今年は出走9頭がすべて外国産馬となった。このレースに向けて北米からバルバドスに輸入された馬も多い。たとえば、昨年末にアメリカで連勝した⑨モーホーク(Mo Hawk)は、これがバルバドス移籍初戦となる。同じくアメリカ産馬の⑧レナサンスフローリック(Renaisance Frolic)は、2021年にアメリカのGⅢで2着になった実績がある。



 モーホークが大外から飛ばしてハナに立った。⑦ボディータップ(Bodie Tap)が2番手につけ、3番手にはレナサンスフローリックと①ヴィヴィッドリー(Vividly)が並んだ。1番人気を分け合った④イッツアギャンブル(It's A Gamble)と⑤タラハチーブリッジ(Tallahatchiebridge)、3番人気の③ソースワーヴ(So Suave)は後ろのから競馬となった。


 最後のコーナーで前にいた馬たちが外に膨らみ、内がポッカリと空いた。直線では外から伸びるイッツアギャンブルと、内を突いたタラハチーブリッジの勝負となり、これをジェイロン・サムエル騎乗のイッツアギャンブルが3/4馬身差制して勝利した。良馬場の勝ちタイムは1分50秒20。3着には追いこんだ③ソースワーヴ(So Suave)が入り、上位人気馬での決着となった。


 29歳のサムエル騎手は2012年、2016年、2017年、2018年、2020年、そして2023年と、これでゴールド・カップ最多となる6勝目をあげた。「とても気分が良い。3年ぶりの大舞台でスポットライトを浴びることができて嬉しい」と述べた。


 ゴールド・カップ初勝利となったリーメル・ラヴェル調教師は、「勝つためにあらゆる手を尽くしてきた。こうして勝てたことは本当に素晴らしい。私を支えてくれたすべての人に感謝したい」と述べた。



 イッツアギャンブルは父イングリッシュチャンネル、母イエスイッツピンク、その父イエルイッツトゥルーという血統の5歳牡馬。2018年4月28日にアメリカで産まれた。


 2020年8月13日にデビューし、これを白星で飾った。2021年1月にはGⅢキトゥンズジョイSに出走して6着。同年5月にはブラックタイプ競走であるジャージー・ダービーを優勝した。2023年1月18日がアメリカでのラストランとなった。アメリカでの通算成績は21戦3勝。


 2月21日までアメリカで調教を積んでおり、バルバドス・ゴールドCのためにバルバドスに輸入された。移籍初戦がいきなり現地GⅠという厳しい条件だったが、見事な勝利をおさめた。





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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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