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牝馬のマティルダがバルバドス3冠競走2戦目のGⅠミッドサマー・クレオール・クラシックを優勝

 7月1日、バルバドスのギャリソン・サヴァンナ競馬場でGⅠミッドサマー・クレオール・クラシック(芝1800m - 3歳カリブ産)が行なわれた。バルバドス3冠競走の2戦目になる。


 今年は11頭で争われた。1冠のGⅠバルバドス・ギニーズで1番人気に推されながら3着に敗れたGⅠ馬インデリブル(Indelible)は出走を見送った。また、10番人気ながら積極的に逃げて2着に粘ったメジャーダン(Major Dan)も出走を取り消した。


 GⅠバルバドス・ギニーズを勝った牝馬の⑤レットイットビーミー(Letitbeme)が単勝オッズ 4/5 の1番人気に支持された。強力なライバルが減ったことで2冠達成も近づいた。


☞☞☞ 牝馬のレットイットビーミーがバルバドス3冠初戦のGⅠバルバドス・ギニーズを勝利

 3/1 の2番人気にも牝馬の⑥マティルダ(Matilda)が推された。今年に入ってまだ勝ち星はないが、前走のGⅠバルバドス・ギニーズでは4着と好走した。この馬にとっても上位馬が出走しない今回はチャンスである。



 外枠から好スタートを決めた⑨ビッグチーファ(Big Chiefa)が先頭でレースを引っ張った。⑦ノーザンレディー(Northen Lady)が2番手につけ、①マンクス(Manx)が3番手で続いた。1番人気のレットイットビーミーは外の4番手、マティルダは中団を追走した。


 レースの後半でレットイットビーミーが2番手まで上がると、それに続いてマティルダも3番手までポジションを上げた。ラシード・ヒューズ騎乗のマティルダの勢いは止まらず、直線でもよく伸びて勝利をおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分57秒80。


 2 1/4馬身差の2着には、GⅠジュヴェナイル・ブリーダーズSの勝ち馬③ホットステッパー(Hot Stepper)が入った。近走不振で9番人気まで人気を落としていたが、2歳王者の実力を見せた。3着にも8番人気の⑪プリシーラ(Piscilla)が入り、波乱の決着となった。1番人気のレットイットビーミーは直線で息切れして5着に敗れた。



 マティルダは父キットフィストー、母コーラルレディー、その父アトゥールという血統の3歳牝馬。2020年4月14日にバルバドスのオードリー・エリス氏が生産した。


 今年は1月14日のレースで2着、3月4日のレースで2着、4月29日のGⅡバルバドス・サラブレッド・ブリーダーズ・アソシエーションズ・ブリーダーズSで5着となり、前走6月3日のGⅠバルバドス・ギニーズでは4着だった。


 2023年は白星をあげていなかったが、ギニーズで先着された2頭が不在という大チャンスを活かし、牡馬を倒して3冠競走の2戦目を勝利した。3冠最終戦のGⅠバルバドス・ダービーに有力馬として挑む。





Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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