• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

イエニフォーチュンがサンパウロ3歳路線の新たな主役に名乗りをあげる


写真:ABCPCC https://abcpcc.com.br/noticias/post/iene-fortune-brilha-no-g1-paulista

 10月9日、ブラジルのシダーヂ・ジャルディン競馬場でGⅠジョッキークルブ・ヂ・サンパウロ(芝2000m - 3歳)が行なわれた。このレースはサンパウロ牡馬4冠競走の第2戦目にあたる。


 本来であれば、1冠目のGⅠイピランガ(芝1600m - 3歳)を圧勝したアグネスゴールド産駒のオルフェネグロ(Orfeu Negro)が中心のはずだった。しかし、前走後にアメリカの馬主に売却され、出走回避となった。そのため、出走11頭のうち誰が勝ってもおかしくない大混戦となった。イピランガで2着だった⑦オリンピックルートヴィヒ(Olympic Ludwig)、3着だった①ノーティラス(Nautilus)に加え、前走の特別競走を7馬身差で圧勝した④イエニフォーチュン(Iene Fortune)が有力と思われた。


 レースは、好スタートから内の3番手で脚を溜めたヘンダーソン・フェルナンデス騎乗の1番人気イエニフォーチュンが、直線で最内を抜け出して優勝した。勝ちタイムは2分0秒40。ヘンダーソン・フェルナンデス騎手は牡牝の2冠目をダブル制覇となった。1 3/4馬身差の2着にはノーティラス、3着には追い込んだ⑨マキシマムドライヴ(Maximum Drive)が入った。


 イエニフォーチュンは父ゴルディコヴィッチ、母キエロプラタ、その父ワイルドイヴェントという血統の3歳牡馬。ブラジルのニジュー牧場で産まれた。父のゴルディコヴィッチは名牝ゴルディコヴァの仔であり、2018年産馬がブラジルでの初年度産駒となる。重賞・GⅠ共に初制覇となった。


 今年4月19日のデビュー戦を勝利したが、2歳GⅠでは2着、4着とあと一歩およばなかった。前走はガヴェア競馬場の特別競走を7馬身差で快勝。サンパウロに遠征し、これがシダーヂ・ジャルディン競馬場での初出走だったが、王者オルフェネグロによる大混戦から抜け出し、この世代の新たな主役に名乗りをあげた。通算成績は6戦3勝(重賞1勝)。


 次走は11月13日にシダーヂ・ジャルディン競馬場で行なわれるサンパウロ地区のダービー、GⅠデルビー・パウリスタ(芝2400m - 3歳)になるだろう。近年はサンパウロのGⅠを勝った馬が続々と海外移籍、主に香港に移籍している。イエニフォーチュンにも海外移籍が待っているかもしれない。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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