• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ブラジルの名種牡馬プットイットバックが死去


写真:Haras Santa Maria de Araras https://santamariadeararas.com/garanhoes-2019/put-it-back/

 11月11日、ブラジルのサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場で繋養されていたプットイットバック(Put It Back)が老衰のため亡くなった。23歳だった。ブラジル・スタッドブック、および、ブラジル・ジョッキークラブが報じた。


 プットイットバックは1998年2月26日にアメリカで産まれた。父オーナーアンドグローリー、母ミスショップリフター、その父イグジューベラントという血統。現役時代は7戦5勝で、2001年にベルモントパーク競馬場で行なわれたGⅡリヴァ・リッジSを優勝した。


 現役を引退後はアメリカで種牡馬入りし、後にブラジルのサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場に購入された。2003年よりブラジルで種牡馬として供用されると、現在まで839頭の産駒を残した。2013/14と2018/19には獲得賞金額においてブラジル種牡馬リーディングに輝き、2012/13、2013/14、2014/15と、3シーズン連続でブラジル最優秀種牡馬に選出された。


 ブラジルで輩出したGⅠ馬は19頭いるが、その中でも最高傑作と言えるのが2010年9月22日に産まれたバルアバリ(Bal A Bali)である。2014年にブラジル(カリオカ)3冠を達成すると、後にアメリカに移籍して2017年のGⅠフランク・E・キルロー・マイルSとシューメーカー・マイルSを優勝した。


 バルアバリに加え、2020年のGⅠブラジル(芝2400m - 4歳以上)などGⅠ2勝をあげたピンパーズパラダイス(Pimper's Paradise)が後継種牡馬となる。また、インソサイエティー(In Society)シェリーヴィ(Cherie Vi)といった有力な牝馬も多数いるため、プットイットバックの血が途絶えることはないだろう。


 日本では2007年のGⅢCBC賞を優勝したブラックバースピン(Black Bar Spin)がプットイットバックを父に持つ。また、演歌歌手の前川清氏が所有するブラジルGⅠ牝馬トウリガ(Touriga)もプットイットバックの産駒である。


 アグネスゴールド、プットイットバックと、ブラジル競馬を支えた名種牡馬が立て続けに亡くなった。彼らと入れ替わるようにしてアウトストリップ、サンガリアスといった新種牡馬が導入された。ブラジル生産界は新しい時代に突入する。


■ トウリガを語る前川清氏



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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