• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

リオのGⅠ馬プラネタリオがサンパウロ・ダービーも手に入れる


写真:Jockey Club de São Paulo http://www.jockeysp.com.br/corridas/news_mostra.asp?id=8346

 11月13日、ブラジルのシダーヂ・ジャルディン競馬場でGⅠデルビー・パウリスタ(芝2400m - 3歳)が行なわれた。このレースはサンパウロ4冠競走の第3戦にあたり、サンパウロ地区のダービーに相当する。


 1冠目の勝者オルフェネグロ(Orfeu Negro)が香港に移籍、2冠目の勝者イエニフォーチュン(Iene Fortune)が回避となり、大混戦になるはずだった。しかし、リオ・デ・ジャネイロのGⅠリンネオ・ヂ・パウラ・マシャード(芝2000m - 3歳)を勝利した⑧プラネタリオ(Planetário)が参戦してきたことで、パワーバランスが一気に崩れた。出走は14頭となり、プラネタリオが単勝1.50倍の圧倒的1番人気に支持された。


 結果は人気のとおりとなった。道中は4,5番手を追走したヴァルドミーロ・ブランディー騎乗のプラネタリオが、3コーナーから4コーナーにかけて手応えが怪しくなりながらも、直線でしぶとく伸びて優勝した。良馬場の勝ちタイムは2分26秒44。2着には追い込んだハットトリック産駒のマキシマムドライヴ(Maximum Drive)が入り、3着は12番人気のキングフォー(King Four)だった。


 プラネタリオは父イルドージェ、母アエロスフェーラ、その父クリムゾンタイドという血統の3歳牡馬。2018年10月29日にブラジルのレッド・ハファ牧場で産まれた。近親に目立った活躍馬はいない。


 今年4月11日にデビューし、3戦目で初勝利をあげた。8月には3歳馬ながらGⅠプレジデンチ・ダ・ヘプブリカ(芝1600m - 3歳以上)に挑戦し、古馬を相手に4着と健闘した。その後は3歳路線に戻ると、9月19日のリステッド競走を勝ち、前走GⅠリンネオ・ヂ・パウラ・マシャードで重賞初制覇を飾った。サンパウロでの出走は今回が初めてだったが、まったく苦にせず3連勝でダービー馬の称号を獲得した。通算成績は8戦5勝(重賞2勝)。


 同馬を管理するルイス・エステヴェス調教師は、1冠目をオルフェネグロで、2冠目をイエニフォーチュンで制しているため、異なる馬でのサンパウロ3冠を達成した。また、今年はオリンピッククレムリン(Olumpic Kremlin)でGⅠクルゼイロ・ド・スル(芝2400m - 3歳)を勝っているため、リオ・デ・ジャネイロとサンパウロの両方のダービーを優勝したことになる。


 次走は未定である。来年にガヴェア競馬場で行なわれるリオ・デ・ジャネイロの3冠競走に向かうという道もあるが、おそらく海外に移籍するのではないだろうか。サンパウロ・ダービーの勝ち馬は、2018年のホルストン(Halston)が香港へ、2019年のナオンダマイス(Não Dá Mais)がフランスへ、2020年のオウンゼム(Own Them)が香港へ移籍した。近年の流れを考慮すると、香港行きがもっともありそうな選択肢である。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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