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『空飛ぶ日本人』タカシが現役を引退して種牡馬入り


タカシ(Takashi)
写真:Jockey Club de São Paulo http://www.jockeysp.com.br/corridas/news_mostra.asp?id=8413

 1月31日、サンパウロ・ジョッキークラブは2020/21シーズンのブラジル最優秀ダート馬に選出されたタカシ(Takashi)が現役を引退すると発表した。所有者のフォルツァ3が同馬をジェンチル牧場に売却し、今後は同牧場で種牡馬となる。


 タカシは父パイオニアリング、母アイスドウイスキー、その父レダットーレという血統の5歳牡馬。2016年8月24日にブラジルのサンタレン牧場で産まれた。ブラジルのGⅠを2勝し、日本に購入されたハットトリック産駒のマカダミア(Macadamia)は遠戚にあたる。



 2019年7月7日にタルマン競馬場で競走馬としてデビューすると、ダートの短距離を中心に使われ、デビューから無傷の8連勝でリステッド競走を優勝した。2020/21シーズンは7戦6勝という成績を残し、そのシーズンのブラジル最優秀ダート馬に選出された。重賞勝ちはないが、通算成績は17戦15勝と圧倒的な強さを見せつけ『空飛ぶ日本人/フライング・ジャパニーズ(Japonês Voador)』の異名をとった。


 タカシの引退と同時に悲しいニュースも伝えられた。タカシの厩務員であるチアゴ・メンデス・サントス氏が、1月30日に心臓発作のため亡くなった。34歳だった。タカシの現役時代の活躍と種牡馬入りは、彼の貢献なしにはありえなかった。


 

■ ジョアン・トビアス・ヂ・アギアール (L)



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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