• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ブラジル伝統のGⅠ競走サンパウロの出走馬が決まる


画像:JOCKEY CLUB DE SÃO PAULO http://www.jockeysp.com.br/programacao/POCJ_150522.pdf?id=10/05/2022%2017:49:58

 5月15日にサンパウロのシダーヂ・ジャルディン競馬場で行なわれるGⅠサンパウロ(芝2400m - 3歳以上)の出走馬が発表された。このレースはサンパウロ地区最大のGⅠ競走であり、リオデジャネイロのガヴェア競馬場で開かれるGⅠブラジル(芝2400m - 4歳以上)と並んで、ブラジル競馬最大の競走とみなされている。


 今年は14頭で争われる。もっとも注目を集めるのは、昨年の覇者⑫ヘッドオフィス(Head Office)である。ワイルドイヴェント産駒の5歳牡馬で、通算成績は21戦10勝(重賞7勝)。今シーズンは6戦してGⅡを1勝しているが、2着が3回、3着が1回と一歩足りない競馬が続いているのが気になる。


 鞍上のジョルジ・ヒカルド騎手にとって、今回は非常に重要な意味のあるGⅠサンパウロとなる。ヘッドオフィスを管理していたマリオ・アンドレー調教師とヒカルド騎手は友人だった。しかし、アンドレー調教師は今年3月末に急死した。ヒカルド騎手は亡くなった友人のために、是が非でも勝ちたいと思っていることだろう。


 ヘッドオフィスにとって最大のライバルとなるのが、リオデジャネイロから遠征してくるゴベール産駒のオスプレイ(Osprey)だろう。通算成績は11戦6勝で、GⅠ勝ちはないが重賞を4勝している。昨年12月のGⅡ、今年の始動戦となったGⅢと連勝中であり、初出走となるシダーヂ・ジャルディン競馬場を克服できれば、一気に頂点も狙える。鞍上はウァルドミーロ・ブランディー騎手。


 サンパウロのリーディング・ジョッキーである女性騎手ジーン・アルヴェスが手綱を握るホショテーハ(Roxoterra)にも優勝のチャンスがある。今シーズンはGⅢを2戦して2着1回、3着1回と勝ち星はないが、昨年10月から12月にかけて重賞を3連勝した実力の持ち主である。掲示板を外したのはデビュー戦の6着だけで、15戦して7勝、2着4回、3着2回、4着1回という安定感も魅力がある。


 ブラジルのリーディングサイヤーであるアグネスゴールドは、2020/21シーズンの最優秀長距離馬に選出されたヒーズゴール(He's Gold)を送りこむ。20戦してわずか2勝、重賞勝ちはなしと実績は物足りず、今年も2戦して6頭立ての6着、8頭立ての6着と良いところがない。しかし、2020年のGⅠクルゼイロ・ド・スル(ブラジル・ダービー)で2着、GⅠサンパウロで2着と、大舞台になると実力を発揮する。状態が上がっていれば、上位に食いこむ可能性がありそうだ。


 もっとも取捨に悩む馬が、3歳牝馬のオリビアドイグアス(Olivia Do Iguassu)だろう。今年4月にガヴェア競馬場で行なわれたGⅠゼリア・ゴンザーガ・ペイショット・ヂ・カストロ(芝2400m - 3歳牝馬)の勝ち馬である。牝馬は14日に行なわれるGⅠO.S.A.F.(芝2000m - 3歳以上牝馬)に出走するのがセオリーなのだが、あえて牡馬にぶつけてきたということは、陣営が自信を持っているということだろう。だが、この世代の牝馬は決してレベルが高いとは言えず、いきなり一線級の古馬牡馬を相手にするのはさすがに厳しいだろう。


 その他に気になる馬として、2020年にGⅠリンネオ・ヂ・パウラ・マシャード(芝2000m - 3歳)を勝ったオーベリン(Oberyn)、ダート重賞を2勝した3歳馬キングフォー(King Four)の名前を挙げておく。



【筆者予想】

◎オスプレイ

○ホショテーハ

▲オーベリン

△ヘッドオフィス



■ 2021年 GⅠサンパウロ



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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