• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

アグネスゴールド産駒ロンドンムーンが無傷の4連勝でブラジル2歳王者に


ロンドンムーン(London Moon)
写真:Jockey Club Brasileiro https://www.jcb.com.br/home/noticias/347071/impressionante-e-invicto-london-moon-conquista-o-gp-jockey-club-brasileiro-haras-santa-rita-da-serra-g1/

 6月26日、ブラジルのガヴェア競馬場でGⅠジョッキークルブ・ブラジレイロ(芝1600m - 2歳)が行なわれた。ブラジルの2歳王者を決める戦いであり、過去にはジョリーオリンピカ(Jolie Olímpica)やオルフェネグロ(Orfeu Negro)などがここを勝って海外移籍したように、出世レースとなっている。


 12頭立てとなった。実績で抜けている馬が3頭いた。サンパウロで行なわれたGⅠジュリアーノ・マルチンス(芝1500m - 2歳)を勝った④プレードイグアス(Play Do Iguassu)と、2着だった③ペレードイグアス(Pelé Do Iguassu)のヒオ・イグアス所有の2頭に加えて、3戦3勝でGⅡコンヂ・ヂ・ハースバーグ(芝1500m - 2歳)を勝利したアグネスゴールド産駒の⑫ロンドンムーン(London Moon)である。人気はロンドンムーンに集中し、単勝オッズは1.6倍まで下がった。


 ②サンヴィンセント(St Vincent)がハナを切り、2番手にペレードイグアスが続いた。ロンドンムーンは前から5番手を追走した。直線に入ると3番手にいた最下位人気の⑨ロイヤルティー(Loyalty)が抜け出したが、外からレアンドロ・エンヒキ騎乗のロンドンムーンが末脚を伸ばし、残り100mで前を差し切った。稍重の勝ちタイムは1分37秒97。3着には⑥ヌレイエフボーイ(Nureyev Boy)が入った。


 ロンドンムーンは父アグネスゴールド、母ビューティーハーラン、その父ハーランズホリデーという血統の2歳牡馬。2019年10月3日にブラジルのアンデルソン牧場で産まれた。


 2月13日にガヴェア競馬場のデビュー戦を6 1/4馬身差で快勝すると、2戦目はサンパウロに遠征して高額賞金の特別競走に出走し、豪快な末脚で勝利をおさめた。3戦目のGⅡコンヂ・ヂ・ハースバーグでは距離延長を難なく突破し、デビューから無傷の4連勝でブラジルの2歳王者に君臨した。


 今シーズンのブラジルでは、複数回GⅠを勝った馬がインエッセンス(In Essence)とプラネタリオ(Planetário)の2頭しかいない。つまり、抜けた活躍をした馬がいない。2018/19シーズンはこのレースを勝ったジョリーオリンピカが年度代表馬に選ばれたように、ロンドンムーンも2歳馬ながら年度代表馬となる可能性は充分にある。


 1着はアグネスゴールド産駒、2着は母の父がアグネスゴールド、3着はハットトリック産駒と、上位3頭はサンデーサイレンス系の血を持つ馬が独占した。アグネスゴールドは自己最多の勝利数をあげて2021/22シーズンの種牡馬リーディングを独走している。重賞は19勝、GⅠは5勝。2期連続でブラジル最優秀種牡馬に選ばれるのは間違いないだろう。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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