
木下 昂也(Koya Kinoshita)
ブラジルの各種リーディングが発表。アグネスゴールドが3期連続で種牡馬リーディングに輝く

データ:ABCPCC https://studbook.com.br/consultar-estatisticas
ブラジル・スタッドブックが2021/22シーズンにおける各種リーディングを発表した。数字は今後の更新によって変わる可能性がある。
騎手リーディングは167勝をあげたレアンドロ・エンヒキ騎手が獲得した。153勝で2位となったブルーノ・ケイロス騎手との争いを制した。ケイロス騎手は終盤の騎乗停止が響いた。
調教師リーディングではルイス・エステヴェス調教師が首位となった。獲得賞金額においては2018/19シーズンから4期連続のリーディング獲得である。
種牡馬リーディングにはアグネスゴールドが輝いた。2019/20、2020/21、2021/22と3期連続でのリーディング獲得となる。
アグネスゴールドの140勝という勝利数は2019/20シーズンの132勝を超えて自己最多。278万6848レアルという獲得賞金額も2020/21シーズンの266万7922レアルを上回って自己最多という充実したシーズンだった。勝ち星で2位のタイガーハートが98勝であるため、3桁の勝利数を稼いだのはアグネスゴールドのみである。
また、獲得賞金で2位のドロッセルマイヤーが151万9535レアルであるため、110万レアルもの大差をつけてのトップとなった。2年連続でブラジル最優秀種牡馬に選出されるのは間違いない。
■アグネスゴールドのブラジルでの種牡馬成績(数値はブラジル・スタッドブックを参照)
シーズン | 勝利数 | 重賞 | GⅠ | 獲得賞金(レアル) |
2011/2012 | 7 | 2 | 0 | 126,637.89 |
2012/2013 | 17 | 4 | 2 | 417,426.40 |
2013/2014 | 21 | 3 | 1 | 490,505.86 |
2014/2015 | 19 | 0 | 0 | 330,441.04 |
2015/2016 | 28 | 4 | 0 | 522,887.82 |
2016/2017 | 45 | 4 | 0 | 927,244.06 |
2017/2018 | 61 | 7 | 2 | 1,273,827.67 |
2018/2019 | 115 | 7 | 0 | 1,713,202.21 |
2019/2020 | 132 | 11 | 3 | 2,287,562.88 |
2020/2021 | 130 | 20 | 8 | 2,667,921.85 |
2021/2022 | 140 | 19 | 5 | 2,786,847.59 |
合計 | 715 | 81 | 21 | 13,528,805.27 |
ハットトリックは種牡馬リーディングの9位にランクインした。ブラジルでの初年度産駒がデビューした作シーズンは7勝、18万9680レアルだったが、今シーズンは2世代のみにもかかわらず61勝、87万1097レアルと大躍進を遂げた。重賞は5勝し、うち2つがGⅠである。
2022/23シーズンはアグネスゴールドのラストクロップ(2020年産馬)がデビューする。スタッドブックには42頭登録されている。ハットトリックの産駒は2021年産馬が最終世代だが、産駒は2頭しか登録されていないため、実質2020年産馬の67頭がラストクロップである。来年の今ごろには、アグネスゴールドとハットトリックがブラジルで激しい種牡馬リーディング争いを繰り広げているかもしれない。
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