• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

希少血統のカールマルクスが混戦を断ってサンパウロ・ダービーに君臨する


カールマルクス(Karl Marx)
写真:Jockey Club de São Paulo / Porfirio Menezes http://www.jockeysp.com.br/corridas/news_mostra.asp?id=8997


 11月12日、ブラジルのサンパウロにあるシダーヂ・ジャルヂン競馬場でGⅠデルビー・パウリスタ(芝2400m - 3歳)が行なわれた。このレースはサンパウロ地区のダービーにあたり、サンパウロ4冠競走の第3戦となっている。


 GⅠ2勝のロンドンムーン(London Moon)は出ず、1冠目の勝ち馬ラダリオ(Ladário)は香港に売却され、レース史上稀に見る低レベルな1戦となった。2冠目のGⅠジョッキークルブ・ヂ・サンパウロを最低人気ながら勝利した⑪パヴァン(Pavão)は4番人気と支持が伸びなかった。3歳になって安定した成績を残している⑤レスチ(Leste)が3.40倍で1番人気に推された。2歳GⅠ馬プレードイグアス(Play Do Iguassu)は父フィクサドールとの親仔制覇を狙う。


 ⑬ヌレイエフボーイ(Nureyev Boy)が後続を離して逃げようとしたが、最初のコーナーを回るところで外に逸走して早々にレースから脱落した。代わって⑧カールマルクス(Karl Marx)が先頭に立ったが、外から⑨ジェストノブレ(Gesto Nobre)がかかり気味にハナを奪った。人気のレスチは最後尾からジワジワとポジションを上げていく競馬となった。直線では2,3番手集団の真ん中に控えたフェルナンド・ラホーキ騎乗のカールマルクスが抜け出し、そのまま押し切って勝利した。良馬場の勝ちタイムは2分29秒26。3/4馬身差の2着には④クアンティファイ(Quantify)が入り、3着は①エドブラジル(É Do Brasil)とレスチが同着だった。



 カールマルクスは父ヒントンウェルズ、母オールザウェイ、その父チンチュリーノという血統の3歳牡馬。2019年7月17日にブラジルのマジア牧場で産まれた。ヒントンウェルズの2019年産馬はスタッドブックにわずか4頭しか登録されていないが、そのうちの1頭がサンパウロ・ダービー馬となった。母父のチンチュリーノに関しては、2009年産馬が3頭、2010年産馬が2頭の計5頭しか登録されていない。


 2022年7月2日にデビューし、2戦目で初勝利をあげた。前走はダービーの前哨戦となったリステッド競走を勝利した。重賞勝ちはなく、今回は13頭中の8番人気という伏兵だったが、低評価を覆して重賞初勝利をダービーという大舞台で決めた。通算成績は5戦3勝(重賞1勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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