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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

サンパウロ市がシダーヂ・ジャルヂン競馬場を収用か?

 ここ数日、ある出来事がブラジル競馬界を、主にサンパウロ競馬界を震撼させている。


 2022年11月16日、サンパウロ市議会議員のミルトン・レイチ氏とホドリゴ・グラート氏が、サンパウロ・ジョッキークラブの土地を収用し、その跡地に公園を建設するという法案を提出した。12月7日に法案に対する第1回目の投票が行なわれ、なんとこれが可決されたのである。


 レイチ氏は、公園を建設することで都市機能との融合、住民による施設利用の拡大などが得られ、サンパウロ市に大きな利益をもたらすと主張している。また、サンパウロ・ジョッキークラブが土地・不動産税の未払いによって市に対して負っている約3億1300万レアルの借金についても指摘している。



 この法案に対してサンパウロ・ジョッキークラブのマルセロ・モッタ副会長は「驚きと憤りを覚えている。公園を建設するという主張だが、すでにジョッキークラブの施設内には公園が存在し、市民に向けて一般開放されている。自治体に対して支払うべきコストはない」と反論した。


 さらにモッタ副会長は、今からおよそ10年前に市によって収用されたジョッキークラブの別の土地についても触れた。その土地も結局は公園にならなかったどころか、2億レアルという補償金が未だに支払われていないという。


 サンパウロ・ジョッキークラブの最高経営責任者を務めるジョゼー・カルロス・ピリス氏も負債の事実はないと否定し、「ジョッキークラブは雇用を生み出している。サンパウロの競馬産業は5千人の直接雇用と2万人の間接雇用を創出している。恵まれない若者を支援するプロジェクトの一旦も担っている。この法案はサンパウロ市内の経済活動を破壊するものである」と強く反対した。


 12月12日に開かれた公聴会では、公園建設のプロジェクトに関する情報が不足しているという意見が出された。まだサンパウロ・ジョッキークラブ(=シダーヂ・ジャルヂン競馬場)の収用が決まったわけではない。しかし、法案が第2回目の投票で再び可決され、サンパウロ市長のヒカルド・ヌニス氏がゴーサインを出せば、収用は実行に移されるだろう。第2回目の投票日は決まっていない。


 詳細な情報を得たい場合は、以下の報道を参照すること。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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