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伏兵ラーラーラーが大混戦のGⅠゼリア・ゴンザーガ・ペイショット・ヂ・カストロを差し切り勝ち


ラーラーラー(Lah Lah Lah)

 4月16日、ブラジルのリオデジャネイロにあるガヴェア競馬場でGⅠゼリア・ゴンザーガ・ペイショット・ヂ・カストロ(芝2400m - 3歳牝馬)が行なわれた。ブラジル(カリオカ)牝馬3冠競走の最終戦になる。


 同日のブラジル・ダービーはわずか6頭立てだったが、こちらは13頭立てとにぎわいのある1戦となった。しかし、ブラジルのオークスにあたるGⅠヂアナを勝ったシレンシアドーラ(Silenciadora)は回避した。



 1冠目のGⅠエンヒキ・ポソーロが12番人気、14番人気、9番人気という決着。2冠目のGⅠヂアナが10番人気、5番人気、12番人気という決着だったことから分かるように、今年の牝馬3冠路線は大混戦となった。オッズにもそのことが反映され、1番人気に支持されたGⅠエンヒキ・ポソーロの勝ち馬⑨ツイストアンドシャウト(Twist And Shout)が4.3倍、最下位人気の⑦ブルゴーニュ(Bourgogne)が20.4倍、この2頭の間に11頭が密集した。




 1枠から①リトルビューティー(Little Beauty)が先手を主張したが、最初のコーナーを過ぎたところでブルゴーニュがハナを奪った。さらにその外から⑬レディーローズ(Lady Rose)が先頭を奪い、結局リトルビューティーは3番手になった。人気どころでは、1番人気のツイストアンドシャウトは中団の後ろ、2番人気の⑫リーガルネメシス(Regal Nemesis)は前から4番手を追走した。


 直線では粘りこみを狙うレディーローズに、好位の内を上手く立ち回った3番人気の②レンヌ(Rennes)が並びかけた。この2頭の勝負かと思われたが、道中は馬群の後方で静かに脚を溜めていたブルーノ・ケイロス騎乗の④ラーラーラー(Lah Lah Lah)が伸びてくると、ゴール直前で2頭を差し切って勝利した。重馬場の勝ちタイムは2分31秒35。


 1/2馬身差の2着はレンヌだった。3着にはレディーローズが粘った。9番人気、3番人気、6番人気の決着で、牝馬3冠最終戦も波乱となった。結局、牝馬3冠すべてのレースで1,2番人気が上位に絡むことはなかった。


 ブルーノ・ケイロス騎手は2020年のタンガニーカ(Tanganyaka)以来このレース2勝目。まるでジョアン・モレイラが乗り移ったかのような完璧な騎乗を見せた若武者は、このレースでジョアン・モレイラ騎手からもらった手袋を身に着けて騎乗していた。



 ラーラーラーは父エムシー、母マッキアータ、その父ジャンプスタートという血統の3歳牝馬。2019年7月10日にブラジルのサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場で産まれ、ハッピー・アゲインの所有となった。


 2022年2月13日にデビューし、3戦目で初勝利をあげた。9月25日の特別競走で2勝目をあげたものの、重賞はなかなか勝つことはできなかった。前走のGⅠエンヒキ・ポソーロでは9着に敗れており、今回は人気を落としていた。重賞初制覇をGⅠの舞台で飾り、通算成績を10戦3勝とした。


 父のエムシーはこれが種牡馬としてGⅠ初勝利どころか、重賞初勝利だった。2012年のGⅠフォアゴーSの勝ち馬で、2018年からサンタ・マリア・ヂ・アラーラス牧場のブラジル拠点で種牡馬として供用されている。初年度産駒から見事にGⅠ馬を輩出した。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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