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ハットトリック産駒のブラジルGⅠ馬マカダミアがGⅢウィルシャーSでアメリカ重賞初勝利

 4月30日にアメリカのサンタアニタ競馬場で行なわれたGⅢウィルシャーS(芝1600m - 4歳以上牝馬)は、チアゴ・ペレイラ騎乗のハットトリック産駒①マカダミア(Macadamia)が勝利した。道中は3番手を追走すると、直線で突き抜けてクアトロエーレ(Quattroelle)の追い上げを1馬身差しのいだ。勝ちタイムは1分33秒66。


「エクトル・ベリーオス騎手から彼の馬(=クアトロエーレ)がゲートで大きく躓いたと言われたが、私にとってはそれが幸運だった。マカダミアは良い感じで走ってくれたし、道中の運び方も良かった。半マイルを過ぎたところで後ろを見たら、クアトロエーレが見当たらなかったのでこれはOKだと思った。残り600m地点で馬が素晴らしい反応をしてくれた」と、鞍上のチアゴ・ペレイラ騎手は振り返った。



 マカダミアは父ハットトリック、母ユヌオートルエトワール、その父ノーザンアフリートという血統の3歳牝馬。2018年8月23日にブラジルのスプリングフィールド牧場で産まれた。


 2021年4月17日のGⅡギリェルミ・エリスをデビュー戦に選んで5着となり、2戦目のGⅠジョアン・セシーリオ・フェハスでは2着に入った。3戦目にはGⅠマルガリーダ・ポラーク・ララに出走して鮮やかな差し切り勝ちをおさめた。初勝利がGⅠというだけでなく、この1勝によって2020/21シーズンのブラジル最優秀2歳牝馬に選出された。


☞☞☞ ブラジル・ハットトリック産駒がGⅠ初制覇


 3歳になるとサンパウロ牝馬4冠競走の初戦であるGⅠバラン・ヂ・ピラシカーバで2着と好走し、2冠目のGⅠエンヒキ・ヂ・トーレド・ララでGⅠ2勝目をあげた。その直後に日本の貝本隆三氏(※当時の名義はヘルシーウッド)に売却され、アメリカで現役生活を送ることが決まった。


☞☞☞ ブラジル最優秀2歳牝馬マカダミアがGⅠ2勝目をあげる

☞☞☞ ハットトリック産駒のGⅠ2勝馬マカダミアが日本で繁殖牝馬に



 2022年6月17日にアメリカデビューを果たし、今年2月3日の5戦目で初白星を飾った。前走のGⅡブエナ・ビスタSではクアトロエーレから半馬身差の2着に敗れたが、今回で逆転してアメリカ重賞初勝利をおさめた。通算成績は12戦4勝(重賞3勝)。


 マカダミアの次走について管理するフィリップ・ダマート調教師は「まずはこの瞬間を味わいたい。1ヶ月後にはサンタアニタでGⅠがある。どのような選択肢があるか見て、それからゲームプランを組み立てたい」と述べた。


 

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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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