top of page

芦毛の新星キザールがデビューから無傷の7連勝


写真:Jockey Club de São Paulo / Porfírio Menezes http://www.jockeysp.com.br/corridas/news_mostra.asp?id=15423

 9月9日にブラジル・サンパウロにあるシダーヂ・ジャルヂン競馬場で行なわれた特別競走クアリ・ブラーヴォ(芝2000m - 3歳)は、マルコス・ヒベイロ騎乗の1番人気キザール(Quisar)が勝利した。


 好スタートからハナを切ると、直線でもまったく垂れることなく伸び、2着に4 1/2馬身差をつける快勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分59秒66。



 キザールは父ケンタッキアン、母デスエキリブラーダ、その父レダットーレという3歳牡馬。2020年8月4日にブラジルのカンバイ牧場で産まれた。ケンタッキアン産駒の2世代目に属する。


 2023年1月6日にタルマン競馬場でデビューし、これを3 1/4馬身差で快勝した。2戦目は2 1/4馬身、3戦目のGⅢは8馬身、4戦目のリステッド競走は6 1/4馬身、5戦目のGⅢは3/4馬身、3歳初戦となった6戦目の前走は1 3/4馬身、そして今回は4 1/2馬身と、圧倒的な強さで無傷の7連勝を達成した。


 驚くべきはその柔軟性である。デビュー戦は800mだった。1000m, 1400m, 1500m, 1800mと走り、今回は2000mである。距離の壁はまったくない。


 9月2日に行なわれたサンパウロ4冠競走の1戦目GⅠイピランガ(芝1600m - 3歳)に登録していた。しかし、マイルではなく中距離以上を望み、4冠競走の2戦目GⅠジョッキークルブ・ヂ・サンパウロ(芝2000m - 3歳)の前哨戦となる今回の特別競走に臨んだ。本番が楽しみである。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

  • X
  • Instagram
  • スレッド
  • note
  • Amazon
  • Ko-fi

CATEGORY

bottom of page