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無敗馬ウンガイハイがGⅠリンネオ・ヂ・パウラ・マシャードを5馬身差で完勝


ウンガイハイ(Ungai Hai)
写真:Jockey Club Brasileiro / Sylvio Rondinelli https://jcb.com.br/home/noticias/407296/o-gp-linneo-de-paula-machado-g1-e-do-imbativel-ungai-hai/

 10月1日、ブラジルのリオデジャネイロにあるガヴェア競馬場で、GⅠリンネオ・ヂ・パウラ・マシャード(芝2000m - 3歳)が行なわれた。


 今年は9頭で争われた。2歳王者フィガロ(Fígaro)、GⅠジョッキークルブ・ブラジレイロ(芝1600m - 2歳)の勝ち馬ザラストエンペラー(The Last Emperor)を含め、多くの有力馬が10月8日のサンパウロ4冠競走2戦目GⅠジョッキークルブ・ヂ・サンパウロ(芝2000m - 3歳)に向かった。そのため、9頭いずれも重賞未勝利馬という大混戦となった。


 ②モナンファン(Monanfan)が3.50倍で1番人気に支持された。兄にフィーロディアリアンナ(Filo Di Arianna)、クーロエカミーチャ(Culo E Camicia)を持つ良血馬である。


 3.80倍で2番人気となったのは⑦ウンガイハイ(Ungai Hai)。キャンザマン産駒の牡馬で、デビューから無傷の連勝をおさめている。



 かなり悪い馬場状態での開催となった。①コンパニェイロレアル(Companheiro Leal)がハナを切った。⑧キープレジェンダリー(Keep Legendary)が半馬身差の2番手につけ、この2頭が後続を離してレースを引っ張った。モナンファンは3番手、ウンガイハイは中団の内を追走した。


 直線では、キープレジェンダリーとモナンファンの隙間から、アレシャンドリ・コヘイア騎乗のウンガイハイが上手く抜け出し、そのまま後続に5 1/4馬身差をつける完勝をおさめた。重馬場の勝ちタイムは2分5秒53。


 2着には、直線で極端な大外に進路を取った5番人気の⑤マパドブラジル(Mapa Do Brasil)が追いこんだ。2着から1 1/4馬身差の3着は、馬場の中央から伸びた最低人気の⑨パシャクチ(Pachacuti)だった。



 ウンガイハイは父キャンザマン、母ラッシュライフ、その父パブリックパースという血統の3歳牡馬。2020年8月5日にブラジルのドシ・ヴァリ牧場で産まれた。


 2023年4月30日のデビュー戦を1馬身差で勝利。前走7月9日の特別競走も2 3/4馬身差で快勝し、2戦2勝で今回のGⅠに臨んだ。有力馬不在というチャンスにも恵まれたが、強い内容で無敗のままGⅠ馬の座に上り詰めた。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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