• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

GⅠマウリシオ・セラーノ・パルマ:シーキングザダイヤ産駒の1000ギニー馬ヴィータダマンマが牡馬に挑む


画像:Hipódromo Chile https://hipodromo.cl/hipodromochile/noticias-ver?id_articulo=1167912

 10月2日にチリのチレ競馬場で行なわれるGⅠグラン・クリテリウム・マウリシオ・セラーノ・パルマ(ダ1900m - 3歳)の登録馬が発表された。このレースはチレ競馬場4冠競走の第3戦目にあたる。登録14頭のうち、牡馬が11頭、牝馬が3頭である。


 牡馬の大将格は、GⅠ2000ギニーの勝ち馬リオデロスシエルボス(Río de los Ciervos)である。デビュー戦を8馬身差で快勝した後は思ったようなパフォーマンスを披露できなかったが、前走2000ギニーでは素晴らしい末脚を見せて優勝した。同じ走りができれば、今回も上位に食いこむのは間違いない。コンスティテューション旋風は続くか。


 そのリオデロスシエルボスを2000ギニーでクビ差まで追い詰めたエルノタブレ(El Notable)も忘れてはいけない。2歳時は重賞になると力負けする馬だったが、3歳になった7月以降は1着、2着と安定している。


 だが、今年は混戦模様の牡馬よりも、牝馬のほうが勝利に近いかもしれない。登録した3頭はいずれも重賞馬であり、うち2頭がGⅠ馬である。


 牝馬のエースはヴィータダマンマ(Vita Da Mamma)である。父シーキングザダイヤ、馬主アルトゥーロ・ビダル(アルビダル)、生産アルトゥーロ・ビダル(イル・カンピーネ牧場)と、日本の競馬ファンにとって注目せざるをえない背景を持っている。デビューから5戦続けて芝を使われ、6月25日には2歳GⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャ(芝1600m - 2歳牝馬)を優勝した。前走GⅠ1000ギニーでは初ダート・初右回りだったが、2着に3 1/4馬身差をつける余裕の逃げ切り勝ちをおさめた。加えて、勝ちタイムも2000ギニーより早かった。ダートに変わってさらに上昇。牡馬を倒せる力はある。


 1000ギニーで2着だったミシアネーナ(Misía Nena)は、2歳GⅠタンテオ・デ・ポトランカス(ダ1500m - 2歳牝馬)を優勝し、最優秀ダート2歳牝馬に選出された。通算成績は7戦2勝2着4回、連対を外したのは2戦目の4着だけと安定している。だが、牡馬の有力馬やヴィータダマンマを逆転するにはもう1つギアを上げなければならない。


 ノルウィジャンクイーン(Norwegian Queen)は2歳時にダート1500mのGⅢ競走を勝利し、1000ギニーでも3着に入った。しかし、ここまで14戦2勝という成績が示すように、ヴィータダマンマやミシアネーナのような能力はない。1900mという距離にも良いイメージが湧かない。苦戦必至。


 1000ギニー馬と2000ギニー馬の対決。GⅠマウリシオ・セラーノ・パルマの発走は日本時間の3日早朝である。


■ 1000ギニー


■ 2000ギニー



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