• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ビリ人気馬ワイウェンが1000/2000ギニー馬を蹴散らして初GⅠ制覇


写真:Timberos(@HIPICOS_OFICIAL) https://twitter.com/HIPICOS_OFICIAL/status/1444477551729168384

 10月2日、チリのチレ競馬場でGⅠグラン・クリテリウム・マウリシオ・セラーノ・パルマ(ダ1900m - 3歳)が行なわれた。このレースはチレ競馬場4冠競走の第3戦目にあたる。


 レースは13頭立てで行なわれた。GⅠ2000ギニーの勝ち馬リオデロスシエルボス(Río De Los Ciervos)、同レース2着だったエルノタブレ(El Notable)に加えて、GⅠ1000ギニーを含むGⅠ2勝の牝馬ヴィータダマンマ(Vita Da Mamma)が出走するなど、3歳ダート路線の有力馬が勢ぞろいとなった。


 だが、結末は意外なものだった。好スタートからハナを切ったフェリペ・エンリケス騎乗の⑤ワイウェン(Waiwen)が、直線でも脚色衰えることなく後続を突き放し、2着に5 1/4馬身差をつける完勝をおさめたのである。ワイウェンの単勝オッズは50.30倍、13頭立ての13番人気だった。良馬場の勝ちタイムは1分59秒63。2着には追い込んだ⑫リオデロスシエルボスが入り、3着は⑥ハンマータイム(Hammer Time)だった。1番人気のヴィータダマンマは7着に沈んだ。


 ワイウェンは父ザランバーガイ、母ブリサアモローサ、その父ブーザンという血統の3歳牡馬。チリのリジー牧場で産まれた。叔父にストームアレックス(Storm Alex)、ウィンヒアー(Win Here)というGⅠ馬が、近親にも最優秀2歳牝馬に選出されたアレンタドーラ(Alentadora)、最優秀2&3歳牡馬に輝いたアウグーリ(Auguri)がいるという良血である。


 2歳時にGⅢを2勝して一時は世代の主役と見なされたが、2歳GⅠタンテオ・デ・ポトリージョスでは3着、芝のGⅠポージャ・デ・ポトリージョスでは15着、前走のGⅠ2000ギニーでは8着と、このところ不振にあえいでいた。ビリ人気まで注目度は下がったが、テン乗りだったフェリペ・エンリケス騎手の好判断もあり、再び主役の座に返り咲いた。通算成績は12戦4勝(重賞3勝)。


 ザランバーガイ(The Lumber Guy)の産駒は2018年産馬(現3歳世代)がチリでの初年度にあたる。初年度産駒は26頭しかいないが、GⅠ馬を輩出したことで需要が高まるかもしれない。


 チリの新種牡馬には他にも、ドバイスカイ(Dubai Sky)、フライヤー(Flyer)、アオーラⅡ(Ahora II)などがいるが、いずれも重賞勝ち馬を輩出している。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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