• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

イナダマスがGⅠラス・オークスを優勝、チリ芝路線の絶対女王に


写真:Haras Don Alberto(@HarasDonAlberto) https://twitter.com/HarasDonAlberto/status/1471981378376019969

 12月17日、チリのサン・イシドロ競馬場でGⅠラス・オークス(芝2000m - 3歳牝馬)が行なわれた。このレースはチリのオークスにあたる。


 GⅠナシオナル・リカルド・リオン(芝2000m - 3歳)、GⅠエル・エンサージョ(芝2400m - 3歳)と、牡馬を相手にGⅠを連勝したコンスティテューション産駒の⑦イナダマス(Y Nada Más)、芝とダートのGⅠをあわせて3勝したシーキングザダイヤ産駒の二刀流馬⑧ヴィータダマンマ(Vita Da Mamma)、GⅠポージャ・デ・ポトランカス(芝1700m - 3歳牝馬)でイナダマスを倒した超良血馬③キリキーナ(Kirikina)と、9頭立てながら好メンバーがそろった。


 ⑤ダンドアモール(Dando Amor)がハナを切った。2番手の外に⑨ススピラミアモール(Suspira Mi Amor)がつけ、その内にキリキーナが続いた。イナダマスは4番手、ヴィータダマンマはスタート直後に挟まれる不利もあり後方となった。最後の直線では内から抜け出した④ネヌファルアスール(Nenúfar Azul)を、オスカル・ウジョア騎乗のイナダマスが外からねじ伏せるようにして差し切った。良馬場の勝ちタイムは2分0秒57で、ドン・アルベルト牧場の生産・所有馬によるワンツー決着となった。3着には最内から必死に追い上げたヴィータダマンマが入り、キリキーナは4着だった。


 イナダマスは父コンスティテューション、母ジャノマス、その父プラウドシチズンという血統の3歳牝馬。2018年10月22日にチリのドン・アルベルト牧場で産まれた。


 デビュー前から評価が高く、デビューから重賞2勝を含む3連勝を飾った。GⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャ(芝1600m - 2歳牝馬)とGⅠポージャ・デ・ポトランカスでは2着に敗れたが、10月3日のGⅠナシオナル・リカルド・リオン、10月31日のGⅠエル・エンサージョでは牡馬を蹴散らしてGⅠ連勝をおさめた。牝馬同士の対決だった今回は力の違いを見せつけた。通算成績は8戦6勝(重賞5勝)、連対率は100%である。


 鞍上のオスカル・ウジョア騎手は、2008年のラハディアブラ(Raja Diabla)、2010年のレディーペルーサ(Lady Pelusa)、2016年のマリーマドレーヌ(Marie Madelaine)に続いて4度目のオークス勝利。パトリシオ・バエサ調教師は2018年のラカニィータ(La Cañita)以来7勝目。ドン・アルベルト牧場は2019年のブルック(Brooke)、2020年のラポティサ(La Poetisa)と、このレース3連覇を果たした。


 次走に関する発表はないが、2月にバルパライソ競馬場で行なわれるGⅠエル・デルビー(芝2400m - 3歳)に向かうと思われる。2014年ソラーリア(Solaria)以来となる牝馬によるダービー制覇なるか。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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