• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

GⅠエル・デルビーの出走馬が確定


写真:Haras Don Alberto(@HarasDonAlberto) https://twitter.com/HarasDonAlberto/status/1486747090516471809

 2月6日にチリのバルパライソ競馬場で行なわれるGⅠエル・デルビー(芝2400m - 3歳)の出走馬と枠順が決まった。このレースはチリのダービーにあたり、チリ3冠競走の最終戦になる。


 今年は16頭が出走する。その中で1番人気が確定しているのが、コンスティテューション産駒の牝馬イナダマス(Y Nada Más)である。デビュー前から素質を高く評価されていた馬で、GⅠナシオナル・リカルド・リオン(芝2000m - 3歳)GⅠエル・エンサージョ(芝2400m - 3歳)では牡馬を撃破。前走のGⅠラス・オークス(芝2000m - 3歳牝馬)も快勝し、現在GⅠ3連勝中である。ダービー制覇は濃厚で、狙うは2014年にカレンブーケドールの母ソラーリア(Solaria)が出した2分23秒34というダービー・レコードの更新である。強烈な末脚が武器の馬で、距離も問題なさそうだ。不安があるとすれば、初めてのバルパライソ競馬場と初めての左回りだろう。


 対抗と見なされるのが、同じく牝馬のヴィータダマンマ(Vita Da Mamma)である。チリ代表のサッカー選手アルトゥーロ・ビダルが生産・所有することでも有名なシーキングザダイヤ産駒である。GⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャ(芝1600m - 2歳牝馬)ではイナダマスを倒して優勝した。その後はダート路線に転向し、GⅠ1000ギニー(ダ1600m - 3歳牝馬)GⅠアルベルト・ソラーリ・マグナスコ(ダ2000m - 3歳牝馬)を優勝した。前走のGⅠラス・オークスでは、久しぶりに芝に戻って3着と好走した。再びのイナダマス食いといきたいところだが、距離に不安がある。


 牡馬の筆頭はニィケンセ(Ñiquense)だろう。コンスティテューション産駒でドン・アルベルト牧場の生産・所有というのは、イナダマスと同じである。前走はGⅠセントレジャー(ダ2200m - 3歳)を優勝し、3歳ダートの頂点に立った。だが、人気薄での勝利であり、芝での実績にも乏しい。さっぱり走らない可能性のほうが高い。


 ニィケンセよりも勝機がありそうなのが、ルッキンアットラッキー産駒のガンベレッティ(Gamberetti)である。GⅠの優勝経験はないが、GⅠナシオナル・リカルド・リオンではイナダマスの2着に入った。ダービー前哨戦となるGⅡコパ・ジャクソン(芝1900m - 3歳)を3 1/4馬身差で快勝して勢いに乗っている。上手く先行できれば、イナダマスの末脚を封じられるかもしれない。


 その他GⅠ馬では、フィグレッティ(Figureti)リオデロスシエルボス(Río De Los Ciervos)ミシナネーナ(Misia Nena)がいるが、近走不調で1着までは難しいだろう。


 穴っぽいところでは、コンスティテューション産駒の牝馬ネヌファルアスール(Nenúfar Azul)の名前を挙げたい。通算成績は8戦1勝で重賞勝ちもないが、GⅠで2着2回、3着2回と安定した成績を残している。勝てないのはイナダマスのせいなのだが、言い換えれば、イナダマス以外にはあまり負けたことがない。


 良血馬キリキーナ(Kirikina)が怪我のため引退、マトリアルカ牧場の実績馬ロイヤルラック(Royal Luck)とスーペルオチョ(Súper Ocho)がアメリカ移籍と、有力馬が離脱したこともイナダマスの1強模様に拍車をかけた。2014年のソラーリア以来となる牝馬によるダービー制覇は堅い。


【筆者予想】

◎ イナダマス

○ ネヌファルアスール

▲ ガンベレッティ

△ リオデロスシエルボス



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