• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ペルー調教馬スーペルコリントがGⅠイポドロモ・チレを制す


写真:Hipódromo Chile https://hipodromo.cl/hipodromochile/noticias-ver?id_articulo=1198085

 4月30日、チリのチレ競馬場でGⅠイポドロモ・チレ(ダ2200m - 3歳以上)が行なわれた。チリのダート最強馬を決めるこの戦いは、4月2日に同競馬場で開かれたGⅠラティーノアメリカーノ(ダ2000m - 3歳以上)の再戦模様となった。優勝して南米王者に輝いた⑨オコナー(O'Connor)、3着に敗れた昨年の覇者⑧ウィンヒアー(Win Here)に加え、2着だったペルー調教馬の⑦スーペルコリント(Súper Corinto)が上位3番人気を形成した。


 レースは⑫エルエヒプシオ(El Egipcio)が大逃げを打つ展開となった。スーペルコリントが前から4,5番手につけ、オコナーは中団よりやや後ろ、ウィンヒアーはいつものように後方待機となった。最後の直線に入ると、エクトル・ベリーオス騎乗のスーペルコリントが先に抜け出し、まくり気味にポジションを上げていったオコナーがそれを追った。しかし、2頭の差はなかなか詰まらず、スーペルコリントがそのまま1着でゴール板を駆け抜けた。良馬場の勝ちタイムは2分16秒32。3着には追い込んだウィンヒアーが入り、上位人気馬での決着となった。


「馬はスタートしてから力強く走り、レースを支配してくれた。前走のラティーノアメリカーノのときは競馬場に対する経験値が足りなかったが、今回は10点満点の走りをしてくれた」と、鞍上のエクトル・ベリーオス騎手は述べた。ベリーオス騎手は2010年のベルワトリング(Belle Watling)以来、このレース2勝目である。


 スーペルコリントを管理するフアン・スアレス・ビジャロエル調教師は、ペルーに拠点を置くチリ人の調教師である。「とても感動している。父はチレ競馬場で調教師をしており、私も小さい頃によくここを訪れていた。ペルー競馬は上のステップに行かなければならない。このところ国際的に停滞しており、今回の勝利は非常に重要な意味を持つだろう」


 スーペルコリントは父スーパーセイヴァー、母トラディツィオーネスラム、その父グランドスラムという血統の3歳牡馬。2018年10月24日にアルゼンチンのフィルマメント牧場で産まれ、2021年4月にペルーに送られてジェット・セットの所有となった。半兄にはエクストラディション(Ex Tradition)、トラディツィオーネデイ(Tradizione Day)というアルゼンチンGⅢの勝ち馬がいる。


 2021年8月7日のデビューから無傷の3連勝をおさめた。今年2月のGⅢで連勝は止まったが、4月2日のGⅠラティーノアメリカーノにペルー代表として出走し、オコナーの2着と好走した。ラティーノアメリカーノ後もチリに残って調整され、見事にオコナーにリベンジを果たした。通算成績は6戦4勝(重賞1勝)。


 GⅠイポドロモ・チレを外国産馬が優勝するのは、1946年にアルゼンチン産馬バチジェール(Bachiller)が勝って以来76年ぶりのことである。また、ペルー調教馬がチリのGⅠを勝利するのは、1987年にGⅠインテルナシオナル・デ・チレを勝ったテクスフィーナ(Tex Fina)、2004年にGⅠラティーノアメリカーノを勝ったコマンドインティモ(Comando Íntimo)に続いて3頭目である。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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