• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ビエホスティエンポスが4連勝でGⅠクルブ・イピコ・デ・サンティアゴを優勝


写真:Timberos(@HIPICOS_OFICIAL) https://twitter.com/HIPICOS_OFICIAL/status/1531091493208805376

 5月29日、チリのサンティアゴ競馬場でGⅠクルブ・イピコ・デ・サンティアゴ(芝2000m - 3歳以上)が行なわれた。このレースの勝ち馬には、11月にアメリカのキーンランド競馬場で行なわれるBCマイルの優先出走権が与えられる。


 出走馬の発表段階では17頭立てだったが、モサーラ(Mosala)、ススピラミアモール(Suspira Mi Amor)、サビタール(Savitar)、そして昨年の覇者であるスチェソ(Succeso)が回避して13頭で争われた。今年のGⅠエル・デルビー(チリ・ダービー)を勝った3歳牝馬⑨ネヌファルアスール(Nenúfar Azul)が2.3倍で1番人気に支持され、ダービーで3着だったガンベレッティ(Gamberetti)が4.8倍で2番人気だった。


 レースは⑫カルフーン(Calfun)がハナを切った。ガンベレッティが2番手を進み、⑩ビソリオ(Visorio)が3番手を追走した。ネヌファルアスールは中団やや後ろに控えた。直線に入ると、ビソリオが前の2頭を捕まえて先頭に立つが、5番手の内で脚を溜めていたハビエル・グアハルド騎乗の5番人気⑤ビエホスティエンポス(Viejos Tiempos)が外に持ち出されると鋭い末脚を発揮し、楽々と差し切り勝ちをおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分59秒04。2着にはビソリオが入り、後方でモタついたネヌファルアスールが辛うじて3着を確保した。


「幸せだ。本当に幸せである。自分のホームであるサンティアゴ競馬場のGⅠを勝てて感動している。今77歳で、ここには父親に連れられて7歳のときから来ている。70年になる。ハビエルの騎乗は素晴らしかった。予想していた以上の楽勝だった」と、馬主のギジェルモ・ガティーカ氏は述べた。


 鞍上のハビエル・グアハルド騎手は「馬が落ち着いて良いペースで走れたので楽に勝つことができた。ゴールの瞬間は家族、娘のことが頭に浮かんだ」と、涙をこらえながらインタビューに答えた。


 ビエホスティエンポスは父ルッキンアットラッキー、母アフィルマテカタリーナ、その父スペシャルクエストという血統の3歳騙馬。2018年9月23日にチリのドン・アルベルト牧場で産まれた。半姉バモアガルピアール(Vamo A Galupiar)はGⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャの勝ち馬で、母母カタリーナラグランデからは多数のGⅠ馬が誕生している。


 驚きの急成長を遂げた馬である。2021年3月12日にデビューしたが、ドーピング違反(フロセミド)による1着入線 ⇒ 失格もあり、2021年は6戦して一度も勝ち星をあげられなかった。しかし、今年からパトリシオ・バエサ調教師の管理馬となると、3月28日に初勝利をあげ、そこから4連勝でいっきにGⅠまで駆け上がった。通算成績は10戦4勝(重賞1勝)。


 ビエホスティエンポスはBCマイルの優先出走権を得た。ガティーカ氏は出走すると明言はしなかったが、「理にかなった選択肢であり、出走に値する馬である」とコメントした。権利を行使する可能性は充分にある。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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