• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ウナチキティータが2度目の大物食いでGⅠタンテオ・デ・ポトランカスを勝利


GⅠタンテオ・デ・ポトランカスを優勝したウナチキティータ(Una Chiquitita)。
写真:Hipódromo Chile(@hipodromo_chile) https://twitter.com/hipodromo_chile/status/1538264635299704832

 6月18日、チリのチレ競馬場でGⅠタンテオ・デ・ポトランカス(ダ1500m - 2歳牝馬)が行なわれた。唯一の2歳牝馬ダートGⅠである。


 今年は13頭で争われたが、2頭のプラクティカルジョーク産駒による2強対決の構図となった。単勝1.30倍の圧倒的1番人気に支持されたのは②ジョークシシ(Joke Sisi)。ここまで3戦3勝で、3勝はいずれも2着を大きく引き離す快勝だった。対抗は⑤プラクティカキャット(Práctica Cat)。こちらも3戦2勝の重賞馬であり、4.70倍の2番人気に推された。この2頭の対決に注目が集まった。


 レースは⑫ポンテアカンタール(Ponte A Cantar)がハナを切り、2番手集団をジョークシシと①ヘモロガ(Gemóloga)が形成した。プラクティカキャットは行きっぷりが悪く後方からの競馬となった。直線手前で早くもジョークシシが先頭に立ち、今回も圧勝かと思われた。しかし、道中は後ろから3頭目にいたグスタボ・アロス騎乗の⑥ウナチキティータ(Una Chiquitita)が大外からとてつもない末脚を発揮し、ジョークシシに2 1/2馬身差をつける差し切り勝ちをおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分31秒12。3着に⑨ベルベリスカ(Berberisca)が入り、プラクティカキャットは5着に敗れた。


「レースを勝てて幸せである。チームの仕事にとても満足している。騎乗も素晴らしかった。枠のことも含めて、騎手とはレース前にかなり会話をした。道中は前とは大きく離れていたが、馬が良いパフォーマンスを見せてくれた」と、同馬を管理するだけでなく、馬主の1人でもあるアレハンドロ・パドバーニ調教師は述べた。


「マネージャーとアレハンドロ・パドバーニ調教師のチームのおかげで勝利を得られた。残り600mからの追い上げは素晴らしかった。ハートの強い馬で、直線ではどの馬よりも速く走った。この勝利を妻と息子に捧げたい。GⅠを勝つまでに長い道のりだった。神に感謝している」と、手綱を握ったグスタボ・アロス騎手は語った。アロス騎手にとってこれがGⅠ初勝利である。


 ウナチキティータは父カトマイ、母アンベンディング、その父スパイツタウンという血統の2歳牝馬。2019年9月27日にチリのカリオカ牧場で産まれた。2018年よりチリで種牡馬入りした内国産のスキャットダディ種牡馬カトマイ(Katmai)は、初年度からいきなりGⅠ馬を輩出した。


 2022年1月1日にデビューすると、3戦目で初勝利をあげた。その後はGⅢで2度の2着、リステッドで4着と歯がゆい結果が続いたが、前走のGⅢホセ・サアベドラ・バエサ(ダ1500m - 2歳牝馬)で圧倒的1番人気だったプラクティカキャットを破る大金星をあげた。今回はジョークシシを破って2度目の大物食いを果たし、GⅠ制覇を飾った。通算成績は8戦3勝(重賞2勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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