• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

第150回GⅠエル・エンサージョはラカタンがフォルティーノの一騎打ちを制して優勝


ラカタン(Racatán)
写真:Club Hípico de Santiago https://www.clubhipico.cl/sala-prensa/noticias/racatan-se-corono-en-el-clasico-el-ensayo-mega-2022/


 10月31日、チリのサンティアゴ競馬場でGⅠエル・エンサージョ(芝2400m - 3歳)が行なわれた。今回で第150回という節目を迎えたこのレースは南米最古のレースであり、アメリカ大陸ではカナダのクイーンズ・プレート、アメリカのトラヴァーズS、ベルモントSに次いで4番目に古いレースである。また、チリ3冠競走の第2戦になっている。


 今年は11頭で争われた。GⅠナシオナル・リカルド・リオンを勝った②ラカタン(Racatán)が1.8倍で1番人気に支持された。3歳GⅠで2連続2着中の2歳王者⑨フォルティーノ(Fortino)が3.8倍で2番人気、成長著しい良血馬の⑦ルッカ(Lukka)が4.3倍で3番人気と続いた。⑤ミエレヒード(Mi Elegido)と④ソスヘニア(Sos Genia)というシーキングザダイヤ産駒のGⅠ馬2頭は、それぞれ4番人気、5番人気となった。


 女性騎手キャシー・ヴァイルビーが騎乗する⑥シニョーレピオ(Signore Pio)が大逃げを打ち、馬群は縦長になった。ラカタンが2番手を追走し、それを見るようにフォルティーノが3番手につけた。シニョーレピオは3コーナーで早々に脱落すると、ここからラカタンとフォルティーノの一騎打ちとなった。フォルティーノは必死に差を詰めようとするが、ケビン・エスピーナ騎乗のラカタンがライバルを一度も前に出さずに3/4馬身差の勝利をおさめた。良馬場の勝ちタイムは2分26秒87。3着には最内を追い込んだルッカが入り、1,2,3番人気での固い決着となった。


「少し難しいレースになったが勝てて良かった。大人しい馬だが、とても大きなエンジンを積んでいる。素晴らしい3歳馬である」と、鞍上のケビン・エスピーナ騎手は述べた。エスピーナ騎手は2020年のブレークポイント(Breakpoint)に続いてエル・エンサージョ2勝目となった。


 ラカタンを管理するオスカル・シルバ調教師は「逃げ馬が10馬身くらい先にいたので少し仕掛けが早いかもしれないと思ったが、結果がすべてということ。自分のところに良い馬が当たってくれて本当に幸運である。父親も調教師としてエル・エンサージョを勝ったことがあるが、彼も良い馬を管理することができたおかげである」と述べた。



 ラカタンは父ルッキンアットラッキー、母マヒアパラトドス、その父は10月23日に亡くなったばかりのロックオブジブラルタル。2019年8月6日にチリのドン・アルベルト牧場で産まれた。母のマヒアパラトドス(Magia Para Todos)はGⅢの勝ち馬である。


 2022年2月11日にデビューし、2戦目で勝ち上がった。3戦目のGⅢコテホ・デ・ポトランカスでは2着入線も、1着入線のフォルティーノが斜行により降着となり、繰り上がりで重賞初制覇を果たした。しかし、このときを含めて2歳時はフォルティーノと3回戦ったが、一度も先着することはできなった。3歳初戦となった前走のGⅠナシオナル・リカルド・リオンでは、鋭い伸びでフォルティーノを4 1/2馬身差で倒してGⅠ初制覇を飾った。今回の勝利でGⅠ連勝となり、チリの3歳芝路線の頂点に君臨した。通算成績は7戦4勝(重賞3勝)。



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