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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ママリリーがGⅠラス・オークスを制してチリのオークス馬に輝く


ママリリー(Mama Lili)
写真:http://fotooficial.cl/

 12月30日、チリのサンティアゴ競馬場でGⅠラス・オークス(芝2000m - 3歳牝馬)が行なわれた。2022年最後の南米重賞であり。チリのオークスにあたる。


 今年は10頭で争われた。10頭中6頭がイワンデニソーヴィチ産駒という奇妙な1戦となった。2歳牝馬GⅠを勝ち、牡馬相手にも好走を続けているシーキングザダイヤ産駒の⑦ソスヘニア(Sos Genia)が1番人気に支持された。


 2番人気には①ネティンナ(Netinna)が推された。2歳時はデビューから無傷の3連勝をおさめて世代の頂点と見られたが、3歳になって急ブレーキ。前走のGⅢパドック・ステークスで2着になってようやく復調気配を見せている。


 そのパドック・ステークスを勝利した②ママリリー(Mama Lili)が3番人気で続き、ダートGⅠのアルベルト・ソラーリ・マニャスコを勝った⑤ベルベリスカ(Berberisca)が4番人気となった。



 ③キチラ(Kythira)がハナを切り、それを追っかけるようにして⑧エレクトリックライト(Electric Light)が並んだ。馬群は縦長となった。2頭からやや離れた3番手にソスヘニアが続き、ネティンナは後ろから3頭目で脚を溜めた。


 逃げた2頭は最終コーナーで脱落。直線の入口で⑩ヒバリ(Hibari)が先頭に立ち、ソスヘニアもそれに抵抗した。しかし、道中は前から5番手にいたホルヘ・ゴンサーレス騎乗のママリリーがスムーズに外に出ると、あっという間に前を差し切った。良馬場の勝ちタイムは1分58秒42。


「調教のときから何でも簡単に課題をこなしてしまう牝馬なので、レース前から自信があった。それなりのポジションを取って、残り600mから力強く前に進んでくれた。この馬に乗るために苦労して体重を落とした。勝利することができてとても幸せである」と、鞍上のホルヘ・ゴンサーレス騎手は述べた。なお、ゴンサーレス騎手は2レース前の15Rでレース中に蜂に刺されるという前代未聞のアクシデントに見舞われていた。


 1馬身差の2着には必死に追い込んだネティンナが入り、3着には最内を抜けてきた6番人気の④キメーライデアル(Quimera Ideal)だった。6頭いたイワンデニソーヴィチ産駒が1,2,3,4着を独占するという結果になった。


 1番人気のソスヘニアは10頭立ての9着、ベルベリスカは8着と、GⅠ馬2頭は良いところなく大敗した。ソスヘニアは前走から15kgも体重を減らしてキャリア最少馬体重、明らかに調整ミスだった。ベルベリスカは芝が合わなかった。



 ママリリーは父イワンデニーソヴィチ、母マーガレットミッチェル、その父アンティルサンダウンという血統の3歳牝馬。2019年7月20日にチリのドン・アルベルト牧場で産まれた。半姉には2016年にGⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャを勝ったサローナ(Sarona)がいる。


 2022年7月1日のデビュー戦を白星で飾った。連勝でGⅢカルロス・バルデスを勝利してGⅠポージャ・デ・ポトランカスに挑んだが、重馬場に苦しんで13頭立ての11着と大敗した。


 良馬場に戻った9月のリステッド競走で再び実力を見せると、前走のGⅢパドック・ステークスでは2番手から抜け出す鮮やかな競馬を披露した。2022年の南米大陸最後の重賞・GⅠを勝利し、見事にチリのオークス馬に輝いた。通算成績は6戦5勝(重賞3勝)。


 次走について同馬を管理するパトリシオ・バエサ調教師は「距離は合っている。ダービーに直行する権利を得た」と明かした。次走は2月5日にバルパライソ競馬場で行なわれるGⅠエル・デルビー(芝2400m - 3歳)になりそうだ。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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