
木下 昂也(Koya Kinoshita)
シーキングザダイヤが2022年のチリ種牡馬リーディングを獲得
12月31日のチレ競馬場開催をもって、2022年におけるチリ競馬の全日程が終了した。
チリ・スタッドブック、および、チリの競馬サイト『エル・トゥルフ(El Turf)』の集計によると、シーキングザダイヤが勝利数においても獲得賞金においても種牡馬リーディングを獲得した。種牡馬リーディングを獲得するのは2016年以来6年ぶり2回目である。
圧巻の1年だった。
勝利数は260勝で、2位のジェモロジストに30勝もの差をつけて首位に立った。2016年の自己記録である223勝を大幅に更新するだけでなく、2015年にタンブルブルータス(Tumblebrutus)があげた241勝という近年のチリ最高勝利数も更新した。
獲得賞金額は11億2590万3500ペソであり、10億8899万8250ペソで2位となったルッキンアットラッキーとの争いを制した。獲得賞金額においても、2016年の自己記録である10億8875万4500ペソを更新した。
※これらの数字は2023年1月1日11時00分閲覧時の速報値であるため、今後の情報更新で変わる可能性が高い。
重賞は4勝。うちGⅠは2勝である。
6月16日
GⅢカルロス・アジェンデ・ナバーロ
勝ち馬:ネグラロカ(Negra Loca)
6月26日
GⅠアルトゥーロ・リオン・ペーニャ
勝ち馬:ソスヘニア(Sos Genia)
8月7日
GⅠポージャ・デ・ポトリージョス
勝ち馬:ミエレヒード(Mi Elegido)
12月7日
GⅢアルフレッド・L. S.・ジャクソン
勝ち馬:クラッケン(Krakken)
シーキングザダイヤは2016年のリーディング獲得以降、2017年145勝、2018年113勝、2019年118勝と成績が下降していき、2020年は新型コロナウイルスによる競馬開催中断の影響もあったが、2013年の初年度産駒デビュー時以来となる3桁割れの93勝にとどまった。このまま衰えていくものと思われたが、2021年に184勝(重賞6勝、GⅠ3勝)をあげて大幅に数字を回復すると、勢いそのままに再びチリ生産界の頂点に君臨した。
12月31日に行なわれた2022年チリ最後の特別競走アニョ・ヌエボ(=新年賞)は、シーキングザダイヤ産駒のネグラロカ(Negra Loca)が5馬身差で逃げ切り勝ちおさめた。縁起の良い名前のレースを産駒が勝ち、2023年も活躍が期待される。
2001年3月1日産まれの21歳。シーキングザパールの息子。老いてますます盛ん。
■ 特別競走アニョ・ヌエボ(=新年賞)
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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