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ラカタンを管理したオスカル・シルバ調教師に18ヶ月の資格停止処分が科される

 2022年10月31日、チリのサンティアゴ競馬場でGⅠエル・エンサージョ(芝2400m - 3歳)が行なわれた。このレースは南米大陸最古のレースであり、チリ3冠競走の初戦となっている。


 ラカタン(Racatán)が1着入線を果たした。しかし、レース後に同馬の検体をオーストラリアで調べたところ、禁止薬物トラマドール(O-Desmethyltramadol)の陽性反応が出た。反論に使われた別の検体でも陽性反応は変わらず、2023年1月末にラカタンはドーピング違反によって失格となり、2着入線だったフォルティーノ(Fortino)の繰り上がり優勝が認められた。



 2月6日、チリ競馬委員会はオスカル・シルバ調教師に対して18ヶ月の資格停止という厳しい処分を下した。シルバ調教師は2023年2月10日から2024年8月10日まで管理馬を出走させることができない。また、120ウニダー・デ・フォメント(約70万円)の罰金と、エル・エンサージョの優勝賞金没収も科された。


 ラカタンには2022年12月3日から30日間の出走停止が科されたが、これはすでに期間が終了している。再び出走するには獣医師の検査を受ける必要があるが、同馬は香港に売却されたため、こちらもほとんど影響がないだろう。


 オスカル・シルバ調教師は過去にも重大なドーピング違反を犯している。2020年のGⅠセントレジャー(ダ2200m - 3歳)では、管理馬のオリエンタルトリガー(Oriental Trigger)からカフェインが検出され、4着入線から失格となった。


■ 裁決



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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