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【追記あり】シーキングザダイヤ産駒のGⅠ馬ミエレヒードが南米選手権チリ代表に選出 ⇒ 陣営が辞退


ミエレヒード(Mi Elegido)
写真:Hipódromo Chile https://hipodromo.cl/noticia-ver?id_articulo=1273539

 8月22日、チリのチレ競馬場は、10月7日にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で開催される『競馬の南米選手権』GⅠラティーノアメリカーノ(芝2000m - 4歳以上)のチリ代表馬に、シーキングザダイヤ産駒のミエレヒード(Mi Elegido)を選出したと発表した。


 ミエレヒードが出走できなくなった場合は、ロヘリン(Roheryn)が補欠の1番手として繰り上がる。



 南米選手権において、チリには3つの出走枠が与えられている。そのため、チリの主要3場であるサンティアゴ競馬場・バルパライソ競馬場・チレ競馬場がそれぞれ1頭ずつ代表馬を選出する。


 サンティアゴ競馬場はイワンデニーソヴィチ産駒の4歳牝馬コスタデルノルテ(Costa Del Norte)を、バルパライソ競馬場はファンタスマゴリコ産駒の4歳牡馬ビビールラビダ(Vivir La Vida)を代表馬に選出した。


☞☞☞ ビビールラビダとコスタデルノルテが南米選手権チリ代表に選出

 残る1枠はチレ競馬場が選出する。しかし、今年の南米選手権は芝開催であることから、ダートコースしかないチレ競馬場の代わりに、芝がメイントラックであるサンティアゴ競馬場が数頭をピックアップし、その中からチレ競馬場が選出するという方式が取られた。推薦はロヘリンとミエレヒードだったが、チレ競馬場はミエレヒードを選んだ。



 ミエレヒードが選出されたことにより、今年の南米選手権は日本にとっても見逃せない1戦となる。


 ブラジルでは、すでにアグネスゴールド産駒のGⅠ2勝馬ドウトールスレーニョ(Doutor Sureño)が代表に選出されている。つまり、シーキングザダイヤ産駒とアグネスゴールド産駒が激突することになった。


 シーキングザダイヤとアグネスゴールドが戦うのは、2016年の南米選手権以来7年ぶりである。このときはブラジル・リオデジャネイロのガヴェア競馬場で開催され、チリ代表としてシーキングザダイヤ産駒のリオアジペン(Río Allipén)が、ブラジル代表としてアグネスゴールド産駒のエネルジーアガローア(Energia Garoa)が出走した。結果はリオアジペンが5着(※後にドーピング違反で失格)、エネルジーアガローアが11着(※後に9着繰り上がり)だった。


 また、ブラジルからはマキシマムドライヴ(Maximum Drive)というハットトリック産駒も南米選手権への出走を狙っている。もしマキシマムドライヴがもう1頭のブラジル代表馬に選出されれば、史上初めて、シーキングザダイヤ産駒とアグネスゴールド産駒とハットトリック産駒が戦うことになる。



 ミエレヒードは父シーキングザダイヤ、母シレーナデルエヘオ、その父インディアンロッジという血統の4歳牡馬。2019年8月3日にチリのドン・アルベルト牧場で産まれた。近親には数えきれないほどの活躍馬がいる。


 通算成績は16戦4勝。2022年8月7日にサンティアゴ競馬場で行なわれたGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(芝1700m - 3歳)では、後にチリ3冠馬となるフォルティーノ(Fortino)を破って優勝した。今年5月28日のGⅠクルブ・イピコ・デ・サンティアゴ(芝2000m - 3歳以上)では、BCマイルに出走するルッカ(Lukka)と大激戦を繰り広げ、惜しくもハナ差の2着に敗れた。


【追記(2023年8月26日)】

現地時間8月25日、ミエレヒードの陣営が選出の辞退を発表した。そのため、補欠1番手のロヘリンが繰り上がりで代表馬に選出された。シーキングザダイヤ産駒VSアグネスゴールド産駒VSハットトリック産駒は実現せず。

https://hipodromo.cl/noticia-ver?id_articulo=1273825



■ GⅠポージャ・デ・ポトリージョス


■ GⅠクルブ・イピコ・デ・サンティアゴ



Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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