ジョフレ・モーラ騎手、レース中にルイス・ウルタード騎手を殴って落馬させる

 衝撃の事件はエクアドル3冠競走の最終戦デルビー・ナシオナル(ダ2000m - 3歳)で起こった。このレースはエクアドルのダービーに相当する。


 ジョフレ・モーラ騎手は2冠目を勝って1番人気に支持された④イルコンタディーノ(Il Contadino)に騎乗した。1冠目を勝ったライバルの②フェラガモ(Ferragamo)は2番人気となった。


 フェラガモはトレス・パティーネスという馬主の所有馬である。トレス・パティーネスは3冠競走すべてに3頭を出走させ、フェラガモの勝利をアシストするチーム戦術を展開した。つまり、有力馬であるイルコンタディーノを妨害する作戦に出たのである。


 1冠目、イルコンタディーノはトレス・パティーネス陣営の露骨な幅寄せに苦しみ、わずかハナ差でフェラガモに敗れた。2冠目もトレス・パティーネス陣営から執拗に絡まれたが、最後方から大外を回ることで妨害をかいくぐって快勝した。


 迎えた3冠目、逃げたフェラガモをアシストするべくトレス・パティーネス陣営はまたもやイルコンタディーノに徹底マークを仕掛けた。とうとう堪忍袋の緒が切れた鞍上のジョフレ・モーラ騎手は、コーナーで蓋をしにきた⑥ルカク(Lukacu)の鞍上ルイス・ウルタード騎手を右腕で押して落馬させた。さらに、直線では前にいたもう1頭のトレス・パティーネス所有馬⑤モハメド(Mohamed)を内ラチに押しのけた。実力行使で妨害から抜け出したものの、結果はフェラガモから大差の2着に敗れた。


 ミゲル・サレン・ディーボ競馬場の裁決によると、ジョフレ・モーラ騎手には「反スポーツ行為による資格停止処分」が課された。怒りは分からなくもないが、馬を降りてからアクションを起こすべきだった。

裁決
写真:Hipodromo Nacional Miguel Salem Dibo https://www.facebook.com/Ecuahipodromo/


■ 問題のシーン



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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