
木下 昂也(Koya Kinoshita)
フランス調教馬メディアストームがスペイン最大の競走(L)マドリードを制す

写真:Hipódromo de La Zarzuela(@HipodromoMadrid) https://twitter.com/HipodromoMadrid/status/1540771537589923841
6月25日、スペインのサルスエラ競馬場でリステッド競走マドリード(芝2500m - 3歳以上)が行なわれた。このレースはスペイン最大の競走であり、今年からリステッド競走に復帰した。
国内外から10頭が集まったが、3歳馬の出走がなかったのは残念である。昨年の2着馬でフランスのリステッド競走を勝った⑧ザウェイオブボニー(The Way Of Bonnie)が2.10倍で1番人気に推された。外国調教馬では、フランスから参戦の①ビッグコール(Big Call)が5.70倍で2番人気に支持された。昨年のスペイン・ダービー馬⑨ホワイトベイ(White Bay)は、オリビエ・ペリエ騎手が跨ることで注目を集めた。
昨年の勝ち馬⑤ロードオブザホライズン(Lordofthehorizon)がスタートして前に出たが、1週目のスタンド前で2020年の勝ち馬②クニヒト(Cnicht)がハナを奪った。ビッグコールは4番手につけ、ザウェイオブボニーは後ろから2番手を追走した。直線ではビッグコールが先に抜け出したが、その後ろをぴったりついていたヴァレンティン・セギ騎乗の4番人気⑥メディアストーム(Media Storm)が残り200mで前を交わし、外から追い込んできたザウェイオブボニーの追撃も振り切って優勝した。良馬場の勝ちタイムは2分39秒89。
メディアストームは父ナイトオブサンダー、母ラスクターニ、その父ダンシリという血統の5歳牡馬。2017年3月1日にイギリスのウェルサマーズ・ファームで産まれた。
2020年2月21日にイギリスでデビューし、その年は6戦1勝の成績を残した。翌年よりフランスに移籍した。2021年10月にはフランスに拠点を置くポルトガル人調教師ガスパール・ヴァス調教師の管理馬となり、11月14日にスペインに遠征してカテゴリーA競走ロマン・マルティン(芝2000m - 3歳以上)を優勝した。スペインのビッグレースを制すのは今回で2度目である。
鞍上のセギ騎手は今回がテン乗りで、スペインでは今年初騎乗だった。2021年6月26日にサルスエラ競馬場で1勝、同年8月15日にサン・セバスティアン競馬場で1勝をあげており、今回の勝利でスペインでの騎乗成績を19戦3勝とした。
内容が面白かった・役に立ったという方は、ハートボタンのクリックや、SNSのフォロー、サポートなどをよろしくお願いします。HP運営のモチベーションにつながります。
----------
木下 昂也(Koya Kinoshita)
Twitter : @koyakinoshita24
G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com
サポート : https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/2SZ4IYFB3H2AB?ref_=wl_share
【南米GⅠ馬名鑑、発売中です!】