• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ザゲームがメモリアル・ドゥケ・デ・トレードで大波乱を演出


ザゲーム(The Game)
写真:Hipódromo de La Zarzuela(@HipodromoMadrid) https://twitter.com/HipodromoMadrid/status/1581624631261560833


 10月15日、スペインのサルスエラ競馬場でカテゴリーA競走メモリアル・ドゥケ・デ・トレード(芝2400m - 3歳以上)が行なわれた。下半期のスペイン競馬でもっとも重要なレースである。


 今年は17頭もの馬が出走した。ダービーとセントレジャーの2冠馬⑰ホワイトキング(White King)が登場。主戦のヴァーツラフ・ヤナーチェク騎手が契約の都合で有力馬の⑭ザウェイオブボニー(The Way Of Bonnie)に騎乗するため、スペイン初騎乗となるアレクシ・プーシン騎手が手綱を握る。リステッド競走マドリードの勝ち馬⑨メディアストーム(Media Storm)も出走。④ファインリーチューンド(Finely Tuned)にはアイルランドのデイヴィッド・イーガン騎手が跨る。


 ⑫セイグッドバイ(Say Good Buy)がハナを切り、2番手には①シュヴァリエキャサール(Chevalier Cathare)が続いた。ホワイトキングは中団の外に、それを見る形でメディアストームが控え、1番人気のザウェイオブボニーはいつものように最後方で脚を溜めた。直線に入るとホワイトキングとメディアストームが抜け出し、この2頭の一騎打ちになるかと思われた。しかし、大外からホセ・ルイス・ボレーゴ騎乗のザゲーム(The Game)が伸びてくると、2頭をあっという間に飲み込んで差し切り勝ちをおさめた。。ザゲームは単勝オッズ49.50倍の16番人気という伏兵も伏兵である。良馬場の勝ちタイムは2分27秒13。2着には3番人気のメディアストームが入り、3着はようやく追い込んできたザウェイオブボニーだった。



 ザゲームは父グルカ、母ソリーナ、その父アカテナンゴという血統の4歳騙馬。2018年2月9日にフランスで産まれた。


 シエロ・デ・マドリーの所有として2021年4月4日にサルスエラ競馬場でデビューし、2戦目で初勝利をあげた。同年10月に2勝目をあげると、11月にはカテゴリーA競走ロマン・マルティンを走って6着だった。これまでカテゴリーA競走どころかカテゴリーB競走の勝利すらなく、2走前は9頭立ての最下位、前走も3着と実績では完全に劣っていたが、大舞台でアッと驚く一撃を決めた。通算成績は16戦4勝。


 ホセ・ルイス・ボレーゴ騎手は2010年にスペインのダービーにあたるビリャパディエルナを、2021年にスペイン最大の競走であるマドリードを勝っており、これでサルスエラ競馬場の3大競走を完全制覇となった。2017年にはサン・セバスティアン競馬場最大の競走であるコパ・デ・オロも勝っているため、スペイン競馬のグランドスラムを達成したとも言える。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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