• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

マジック・マルティネスへの花道か?ロダバーリョが貫録の走りでアントニオ・ブラスコを連覇

 11月13日、スペインのサルスエラ競馬場でカテゴリーA競走アントニオ・ブラスコ(芝1400m - 3歳以上)が行なわれた。スペイン競馬で今年最後のカテゴリーA競走となる。


 12頭で争われた。連覇を狙うドイツGⅡ馬⑤ロダバーリョ(Rodaballo)が1.90倍と圧倒的な1番人気に支持された。クラウディオ・カルデルの勝ち馬⑥シンプリーストライキング(Simply Striking)、ルバンの1着馬③ライク(Raiku)と2着馬⑧スピークインカラーズ(Speak In Colours)がそれを追った。⑦スマッシュヒット(Smash Hit)にはフランスのオリビエ・ペリエ騎手が騎乗する。


 ②マジックウォーリアー(Magic Warrior)が先頭に立とうとしたが、1頭だけ馬群から離れた大外を進んでいたライクが最初のコーナーで内に切れこんでハナを奪った。ロダバーリョは中団の外を追走した。直線ではライクが粘りこみを狙ったが、ホセ・ルイス・マルティネス騎乗のロダバーリョが外から鋭く伸びて前をあっさり交わした。大外枠からの発走で終始外を回らされる展開だったが、まったく苦にすることなく連覇を達成した。勝ちタイムは1分27秒15。2着にはライクが粘り、3着は4番人気の④レサコン(Resacón)だった。



 ロダバーリョは父ロペデベガ、母ショートアフェアー、その父シングスピールという血統の5歳牡馬。2017年2月23日にイギリスで産まれ、2019年に開かれたタタソールズ社のセールでギリェルモ・アリスコレータ調教師が5万5000ギニーで落札した。


 スペインの2000ギニーにあたるシメーラ、上半期のマイル王決定戦クラウディオ・カルデル、ドイツGⅡクロニムス・エッティンゲン・レネンを勝利し、そしてアントニオ・ブラスコを連覇と、ロダバーリョは現在もっとも成功したスペイン馬である。今年はカナダ遠征のプランもあったが、思ったような調整ができずに断念した。来年はドバイ遠征のプランがあるが、このまま復調できれば遠征が行なわれるかもしれない。


 鞍上のホセ・ルイス・マルティネス騎手は今年かぎりで現役を引退するのではないかと強く噂されている。もともと昨年引退する予定だったが、ロダバーリョへの騎乗を続けるために引退を伸ばした。今年で引退となれば、キャリア最後のカテゴリーA優勝が、引退を延期した理由であるロダバーリョとのコンビによるものという最高の花道になる。




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