• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

『スペインの生ける伝説』ホセ・ルイス・マルティネス騎手が現役引退を明かす


ホセ・ルイス・マルティネス(José Luis Martínez)
写真:Nicholas Higgins (@JockeysRoom)


 スペインのホセ・ルイス・マルティネス騎手が現役引退を明かした。『スペインの生ける伝説』『スペイン競馬の騎手であり旗手』『競馬界のラファエル・ナダル』『"マジック"・マルティネス』と数々の異名を持つ名手がついに鞭を置く。


 マルティネス騎手によると、スペインでの騎乗は今年かぎりとなる。ロダバーリョ(Rodaballo)で勝利した11月13日のカテゴリーA競走アントニオ・ブラスコがキャリア最後のカテゴリーA勝利となった。マドリード・サルスエラ競馬場での騎乗は11月20日が最後になる予定で、それからイベリア半島南部ドス・エルマーナスにあるアンダルシア競馬場での開催に移る。


 その後は状況次第である。ロダバーリョには来春ドバイに遠征するプランがある。もし馬の状態に問題がなければ同行してドバイに向かい、ドバイ開催が現役最終騎乗となる。しかし、遠征が中止となれば今年いっぱいで現役を引退する。



「引退のときが来た。年末までスペインでの騎乗を続け、最終騎乗はロダバーリョと挑むドバイ開催になるだろう。すべてが上手くいけばという条件つきではあるが。13日のカテゴリーAがキャリア最後のカテゴリーA優勝となった」


「13日は素晴らしい1日だった。良い馬に恵まれ、自分のコンディションも非常に良かったが、やはりプレッシャーは感じていた。有力馬に乗るというのは、52歳になった今でも緊張するものである」


「すべての競馬場、すべての場所でもらった温かい声援に感謝している。時には批判されることもあったが、批判は騎手として成長する糧となってくれた。先日ロダバーリョで勝った後にもらった拍手は感無量だった」


「最終の瞬間までこれまでと同じように意欲を持って騎手を続ける。私は良いジョッキーだったと思うが、最後には良いプロフェッショナルになることができた


 ホセ・ルイス・マルティネス騎手は現在52歳。36年間の現役生活において国内外で通算1200勝以上をあげ、9度のスペイン・リーディングを獲得した。スペイン競馬にはクラウディオ・カルデル、ロマン・マルティンという偉大な騎手がいたが、2人の後継者としての地位を確立した。間違いなくスペイン競馬史にその名を刻み、将来は競馬場に銅像が建てられるべき存在である。


 本当は2021年に引退する予定だった。しかし、本人が「近年最高のパートナー」と称するロダバーリョへの騎乗を続けるために引退を1年伸ばした。愛馬と共に花道を飾る。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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