
木下 昂也(Koya Kinoshita)
6頭のスペイン調教馬がサウジカップ・デーに出走予定
6頭のスペイン調教馬がサウジカップ・デーに出走を予定している。スペイン馬の海外遠征をコーディネートしているニコラス・ヒギンス氏が Twitter で明らかにした。
パートⅡ・Ⅲ国の調教馬しか出走できない2月24日のサウジ・インターナショナルH(芝2100m - 4歳以上)には3頭が登録した。
6歳騙馬のイルデカメローネ(Il Decamerone)は、2022年のコパ・デ・オロ(芝2400m - 3歳以上)とロマン・マルティン(芝2000m - 3歳以上)の勝ち馬である。2021年にはフランスでリステッド勝ちの実績があり、勝利を期待できる。
5歳牡馬のメディアストーム(Media Storm)はスペイン調教馬だが、馬主・調教師共にポルトガル人であるため、ポルトガル馬とみなすことができる。今年のリステッド競走マドリード(芝2500m - 3歳以上)の勝ち馬であり、この馬にも勝機がある。
6歳牡馬のサーロケ(Sir Roque)は今年のドゥケ・デ・アルブルケルケ(芝2000m - 4歳以上)を勝利した。サン・ルーカル海岸競馬の王者になったこともあるが、実績的にも実力的にも上記の2頭よりかは劣る。
■ ロマン・マルティン
2月25日に行なわれるGⅢ1351ターフ・スプリント(芝1351m - 4歳以上)には、2頭の有力馬が出走を予定している。
5歳牡馬のロダバーリョ(Rodaballo)は、2021年にドイツGⅡエッティンゲン・レネン(芝1600m - 3歳以上)を優勝した。マイル以下ではスペインでもっとも強い馬とみなされている。なお、鞍上のホセ・ルイス・マルティネス騎手は今回のサウジ・ドバイ遠征を最後に現役を退くことが決まっている。有終の美を飾りたい。
サムディリアン(Samedi Rien)は、3歳牝馬ながらスペイン下半期のマイル王決定戦イスパニダー(芝1600m - 3歳以上)でロダバーリョを撃破して優勝した。フランスで3勝をあげた実績に加えて、年齢的にも伸びしろが見込める。一発あってもおかしくない。
1351ターフ・スプリントには日本のソングラインが連覇を狙って出走するとのこと。スペイン調教馬と日本調教馬の対決が見られそうだ。
■ イスパニダー
GⅢレッド・シーH(芝3000m - 4歳以上)にはマスターオブリアリティー(Master Of Reality)が出走する。2019年のGⅠゴールドCでストラディヴァリウス(Stradivarius)の3着になったあのマスターオブリアリティーである。
マスターオブリアリティーは2022年10月に開催されたタタソールズ社のオータム・ホース・イン・トレーニング・セールに上場され、3万5000ギニーでスペインのエンリケ・フェルナンデス・デ・ベガ氏に購入された。
同馬はすでにスペイン入りし、マドリードのサルスエラ競馬場を拠点とするヘスース・ロペス調教師の管理下に入っている。先週の段階でサウジアラビア遠征が発表されていた。
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