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内国産3歳牝馬の伏兵サファガがカテゴリーA競走ロマン・マルティンで大金星をあげる


サファガ(Sáfaga)
写真:Hipódromo de La Zarzuela(@HipodromoMadrid) https://twitter.com/HipodromoMadrid/status/1721186512425927078

 11月5日、スペインのマドリードにあるサルスエラ競馬場でカテゴリーA競走ロマン・マルティン(芝2000m - 3歳以上)が行なわれた。


 ①ファンタスティックスピリット(Fantastic Spirit)が取り消し、今年は10頭で争われた。出走馬の大半がカテゴリーA競走の勝ち馬という、非常にハイレベルな1戦となった。内国産馬は⑩サファガ(Sáfaga)の1頭だけである。


 ⑥サビオセン(Sabio Cen)が3.2倍で1番人気に支持された。世界中で旋風を巻き起こしているスペイン馬主セントゥリオンの所有馬で、GⅠガネーにも出走した。これが半年ぶりの実戦であり、スペイン初出走となる。


 3.9倍で2番人気となったのは3歳牝馬の⑪ウォーオブダンス(War Of Dance)。下半期最大の競走であるカテゴリーA競走メモリアル・ドゥケ・デ・トレード(芝2400m - 3歳以上)を優勝した。キャリアを通じて1度も3着以内を外していない安定感が魅力。





 ②イルデカメローネ(Il Decamerone)は昨年のロマン・マルティンの勝ち馬である。バスク州最大の競走であるコパ・デ・オロ(芝2400m - 3歳以上)を連覇したように、実力上位は間違いない、鞍上のリカルド・ソウザ騎手は、このレースを最後にサウジアラビア遠征を行なう。





 1番人気のサビオセンが積極的にハナを切った。③リシクレス(Lisicles)が2番手につけ、3番手を⑦ファルネシオ(Farnesio)が追走した。ウォーオブダンスも外目の4,5番手という絶好のポジションにつけた。


 逃げたサビオセンは直線の手前で早々とレースから脱落し、代わってファルネシオが先頭に立った。直線では大外に持ち出されたウォーオブダンスが良い脚で伸びてきた。しかし、道中は内ラチ沿いの後方で黙っていたギヨーム・トロリー騎乗のサファガが、上手く内から抜けてくると、ウォーオブダンスとの追い比べを1馬身差しのいで優勝した。重馬場の勝ちタイムは2分11秒92。


 サファガは出走唯一の内国産馬というだけでなく、10頭立ての9番人気という伏兵だった。また、鞍上のギヨーム・トロリー・ド・プレヴォー騎手は、フランスを拠点に活動している騎手であり、レース前のスペインでの騎乗成績は通算26戦1勝だった。カテゴリーA競走優勝はもちろん初めてである。


 1馬身差の2着にも2番人気のウォーオブダンスが入り、3歳牝馬によるワンツー決着となった。連覇を狙ったイルデカメローネは2着から5馬身差の3着だった。1番人気に支持されたサビオセンだが、早々に息切れして最下位の10着に敗れた。久々の出走が響いたか。



 サファガは父ライトニングムーン、母ダックモアーベイ、その父ティトゥスリウィウスという血統の3歳牝馬。2020年4月13日にスペインのベカーレス牧場で産まれた。


 2022年6月11日にサルスエラ競馬場の直線1100mでデビューし、これを白星で飾った。11月には1500mのレースを勝ち、2歳時は4戦2勝という成績だった。


 2023年は4月9日の2000m戦で始動して2着になると、内国産馬限定のカテゴリーA競走ナシオナル(芝2200m - 3歳)に出走し、勝ち馬パンプローナ(Pamplona)から1馬身差の2着と牡馬を相手に好走した。その次はスペインのオークスにあたるカテゴリーA競走ベアモンテ(芝2400m - 3歳牝馬)に挑む、外国産馬を破って見事にオークス馬となった。





 しかし、オークス以降は古馬との戦いで苦戦し、前々走が11頭立ての5着、前走は7頭立ての4着と敗れた。スペインの強豪がこぞって出走してきたここも厳しいと見られ、人気をかなり落としていたが、オークス馬の実力を見せつけて復活の勝利をおさめた。通算成績は10戦4勝。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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