• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ブルーヴァイニルが牡馬の意地を見せ、ジャマイカ・セントレジャーで2冠を達成


ブルーヴァイニル(Blue Vinyl)
写真:Quickgallop https://www.quickgallop.com/a-canopy-of-blue-vinyl-covers-caymanas-park-on-st-leger-day/

 7月2日、ジャマイカのケイマナス・パーク競馬場で第96回GⅠジャマイカ・セントレジャー(ダ2000m - 3歳)が行なわれた。このレースはジャマイカ3冠競走の2戦目である。


 13頭立てだが、『クイックギャロップ(Quickgallop)』発表の想定オッズの段階から2強対決と目された。GⅠ1000ギニー(ダ1600m - 3歳牝馬)をレースレコードの20馬身差で圧勝した⑤アトミカ(Atomica)と、GⅠ2000ギニー(ダ1600m - 3歳)を11馬身差で大勝した⑫ブルーヴァイニル(Blue Vinyl)の2頭である。前走の勝ちタイムと枠順、性別による斤量差など考慮し、アトミカが単勝オッズ1-5で1番人気に支持された。


 ①ブリンクス(Brinks)がハナを切り、ブルーヴァイニルが外から2番手につけた。アトミカは発馬直後に外の馬に寄られて苦しくなったが、隙間を抜けてなんとかブルーヴァイニルと並んだ2番手まで上がっていった。向こう正面でアトミカが先頭に踊り出ると、ブルーヴァイニルがそれをぴったりとマークした。直線では戦前の予想どおり2頭の一騎打ちとなったが、スタートから厳しいレースを強いられて失速したアトミカを、ラデッシュ・ローマン騎乗のブルーヴァイニルが楽々と差し切り、4 1/4馬身差をつける快勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは2分7秒20。2着にはアトミカが粘り、3着はブリンクスだった。


 ブルーヴァイニルは父バーンアイデンティティー、母ブルーフィールド、その父ヘインズフィールドという血統の3歳牡馬。2019年3月18日にジャマイカのイアン・パーサード氏が生産した。同じ牝系にはレインボーヴュー(Rainbow View)やレイヴンズパス(Raven's Pass)の名前が見える。


 2022年2月にデビューし、3戦目で初勝利をあげた。4月3日のGⅡキングストン(ダ1500m - 3歳)で重賞初勝利をおさめると、前走のGⅠ2000ギニーを11馬身差で圧勝した。通算成績は9戦4勝(重賞4勝)。


 鞍上のラデッシュ・ローマン騎手、管理するパトリック・リンチ調教師、馬主のマイケル・ゲイリー氏は、いずれもセントレジャー初勝利である。


 ブルーヴァイニルはこれでジャマイカ2冠を達成した。8月初旬に行なわれる予定のGⅠジャマイカ・ダービー(ダ2400m - 3歳)で、2019年のシュプリームソウル(Supreme Soul)以来19頭目の3冠を目指す。




 内容が面白かった・役に立ったという方は、ハートボタンのクリックや、SNSのフォロー、サポートなどをよろしくお願いします。HP運営のモチベーションにつながります。


----------

木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

サポート : https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/2SZ4IYFB3H2AB?ref_=wl_share


【南米GⅠ馬名鑑、発売中です!】

https://note.com/koya_kinoshita/n/n2fa0cd6e260e