• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

まるでフライトライン!怪物牝馬アトミカが衝撃の16馬身差レコード勝ちでジャマイカ・カップを優勝


アトミカ(Atomica)
写真:Quickgallop.com https://www.quickgallop.com/after-the-win-by-atomica-the-early-comments/


 11月12日、ジャマイカのケイマナス・パーク競馬場でGⅠジャマイカ・カップ(ダ1900m - 3歳以上)が行なわれた。


 ④ワンオブアカインド(Oneofakind)が取り消して9頭立てとなった。強豪が顔を合わせる非常にハイレベルな1戦になった。2020年のダービー馬⑥キングアーサー(King Arthur)、2021年のダービー馬⑤キャルキュラス(Calculus)、2022年のダービー馬⑧アトミカ(Atomica)と、3世代のダービー馬がそろった。2000ギニーとセントレジャーの2冠馬⑩ブルーヴァイニル(Blue Vinyl)も出走。①アイアムフレッド(I Am Fred)も今年GⅠを勝っている。


 3/5で1番人気に支持されたアトミカがハナを奪った。ブルーヴァイニルが離されまいと2番手を進み、馬群はかなり縦長となった。キャルキュラスは5番手を追走した。3コーナーでブルーヴァイニルの手ごたえが怪しくなる一方、アトミカは楽々と後続を引き離した。他馬はアトミカのスピードにまったくついていけず、直線に入った時点ですでに勝負はついた。鞍上のデーン・ドーキンス騎手には後ろを振り返る余裕があり、終わってみれば2着に16馬身もの大差をつける圧勝、しかも1分57秒60のトラックレコードというおまけつきの大勝をおさめた。2着には人気薄のクリムゾン(Crimson)が入ってニュークリアーウェイン産駒のワンツー決着となった。3着はミニチュアマン(Miniature Man)だった。有力馬はこぞってアトミカに潰された。


「スタートは良かった。外からブルーヴァイニルが競りかけてきたが、相手のことは気にせずに自分の馬の落ち着きを考えた。1000mを過ぎたところではダービーのときを思い出すような展開になった。直線でも反応してくれた」と、鞍上のデーン・ドーキンス騎手は振り返った。



 アトミカは父ニュークリアーウェイン、母ホンキートンクヴィル、その父レパレーションズという血統の3歳牝馬。2019年3月18日にジャマイカのカール・サムーダ氏が生産した。馬主はオークリッジ・ファーム、管理するのはゲイリー・サブラティー調教師である。


 2021年12月11日のデビューを4馬身差で勝利し、ここから快進撃が始まった。2戦目を6馬身差、3戦目のGⅡソーンバードSを7 1/4馬身差、4戦目のGⅡポートモアーを12 1/4馬身差で勝利し、GⅠ1000ギニーでは2着に20馬身もの大差をつけて優勝した。ジャマイカ・セントレジャーではブルーヴァイニルの2着に敗れたものの、ダービーでは9 1/4馬身差の圧勝でリベンジを果たした。前走のGⅠゴールド・カップでは苦しい競馬となって5着に敗れたが、思いどおりの競馬ができれば国内に相手はいない。通算成績は10戦8勝(重賞5勝)、8勝で2着につけた合計着差は82 1/4馬身となった。


 10月9日のインタビューでも明かされたとおり、次走は3週間後に行なわれるモウテ・マイルに向かうことがレース後に陣営から改めて発表された。2023年内には引退することがすでに予告されており、怪物牝馬の残り少ない競走生活を目に焼きつけておきたい。




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